AWS CloudOps Engineer アソシエイト
勉強方法 完全ガイド
AWS CloudOps Engineer アソシエイトに合格しましたので合格体験記を記載します!
AWS CloudOps Engineer アソシエイト(以下 COE-A または CloudOps Associate)は、2023年以降急速に注目を集めている AWS の新しい認定資格であり、クラウド運用・監視・自動化・信頼性向上(Ops/SRE 領域)に特化した認定です。
旧名称はAWS SysOps Administrator アソシエイトで2025年9月よりAWS CloudOps Engineer アソシエイトに名称変更されました。
クラウド上での安定運用は現代のITインフラの中心テーマであり、DevOpsやSRE向け人材の需要が高まっている中、この資格はまさに「今の時代に最も実務効果が高いAWSアソシエイト資格」と言えます。
この記事では、
AWS公式情報をもとにした試験の全体像
出題ドメインを深く理解するための勉強戦略
書籍・Skill Builder・模試の効果的な使い方
合格者の実際の学習プロセス
平日1〜1.5時間でも合格できるロードマップ
試験の勉強を始める前のインプットとして役立つはずなので参考にしていただければと思います。
はじめに|AWS CloudOps Engineer アソシエイトはどんな資格?
AWS CloudOps Engineer アソシエイトは、
AWS 上の運用 / 監視 / 自動化 / トラブルシューティング / セキュリティ対応
を体系的に扱う、AWS 認定では比較的新しい試験です。
AWS 公式によると、この試験は次のスキルを持つ人材を認定します。
✔ AWS公式が定義する対象者(要約)
AWS 上での運用管理に関わるエンジニア
CloudWatch、CloudTrail、Systems Manager、Config などの統合的な運用ツールを扱える人
インシデント対応、変更管理、運用手順の自動化を理解している人
IaC(Infrastructure as Code)を活用した構成管理ができる人
SRE あるいは DevOps の思想を理解し、可用性・信頼性の向上を実現できる人
✔ CloudOps Associate はこんな人に向いている
運用・監視のスキルを証明したい
SRE/DevOps へのキャリアアップを狙いたい
AWS 運用の体系知識を固めたい
自動化・IaC・イベント駆動運用に興味がある
SAA・DVAの次に何を取るべきか迷っている
CloudOps Associate 試験概要
■ 試験時間:130分
■ 問題数:65問(単一選択+複数選択)
■ 合格ライン:720点
■ 料金:150 USD
■ 試験形式:オンライン / テストセンター
■ 言語:日本語対応
出題ドメイン(AWS公式)
AWS CloudOps Engineer Associate(公式名称:AWS Certified Cloud Operations Engineer Associate)では、AWS 上のシステムを“どう運用し、どう守り、どう改善するか”が総合的に問われます。
アーキテクト系の資格と違い、運用中に起きるリアルな問題をどう対処するかが中心テーマになります。
この試験は大きく4つのドメインに分かれています。ここでは、それぞれの領域がどんな内容なのか、初心者でもイメージしやすい言葉で解説します。
Domain1:Monitoring & Observability(監視・可視化)
まず重要なのは、AWS 上で動いているシステムの状態を「どれだけ正確に見える化できるか」です。
この領域では CloudWatch を軸にした監視の作り込み方が深く問われます。
CloudWatch Metrics では CPU やメモリ、リクエスト数などの数字を定期的に集め、システムの健康状態を把握します。
CloudWatch Logs / Logs Insights では、アプリのログを元に「何が起きたのか」を素早く追跡します。
Contributor Insights を使えば、異常の原因になっている特定ユーザーやIPアドレスなど“犯人”を可視化できます。
CloudWatch Alarm はシステム異常の早期検知に必須。しきい値の設計が試験でもよく問われます。
さらに CloudWatch Dashboard で、チームが一目で状況を把握できるようにまとめておくのも運用の基本です。
これに加えて、
CloudTrail は「誰が何の操作をしたか」
CloudWatch は「リソースが今どんな状態か」
といったように Trail と CloudWatch の役割の違いを理解しておくことが大切です。
また、アプリケーションの遅延や内部の“詰まり”を追跡する X-Ray の使い方も頻出。
「どこで遅れているのか?」を可視化する力が問われます。
Domain2:Incident / Problem Management(インシデント対応)
次は、“トラブルが起きたときにどう行動するか”。
試験では「気付く → 通知 → 初動対応 → 原因分析 → 再発防止」という 運用の流れそのものが問われます。
アラートが鳴ったら、
SNS で担当者に通知
EventBridge で自動的に復旧処理を実行
Lambda がログを整理して OpsCenter に自動登録
といったように、「どう自動化して効率よく対応するか?」がキーポイントになります。
単に“アラームを飛ばす”だけではダメで、
どうすれば人手をかけずに素早く復旧までつなげられるかが本質です。
Domain3:Provisioning & Automation(自動化・IaC)
CloudOps では、システムを手作業で管理するのではなく、「できる限り自動化する」ことが求められます。
この領域で中心になるのが AWS Systems Manager(SSM) です。
Systems Manager は言ってしまえば「AWS 全体の運用ツールセット」。
以下のように、運用に必要な機能がほぼ全部入りです。
Automation:定型作業を Runbook にまとめて自動化
Run Command:複数のEC2へ同時にコマンド実行
Parameter Store:パスワードや設定値を安全に管理
Patch Manager:パッチを自動で適用
Inventory:サーバーの情報を自動収集
OpsCenter:インシデントと改善点の一元管理
特に Automation の Runbook は試験にかなり出てくるので、
「どういう手順で自動化できるのか」をイメージできることがポイントです。
また、
CloudFormation で IaC(Infrastructure as Code)を実現し、
EventBridge でイベント駆動の運用を回し、
それらを組み合わせて“壊れにくく運用しやすい環境”を作る力が問われます。
Domain4:Security Operations(セキュリティ運用)
最後に重要なのが、AWSセキュリティ運用の実践力です。
IAM(アクセス権の最小化)
KMS(暗号化鍵の管理)
AWS Config(設定監査、準拠チェック)
など、クラウドの設定が本当に安全かどうかを継続的に見張る仕組みを作れるかどうかが評価されます。
特に AWS Config のルールは
準拠しているか
逸脱したらどう自動修復するか(リメディエーション)
といった視点で出題されるため、SAAよりも一段深い理解が必要です。
特に重要なのが CloudWatch・Systems Manager・EventBridge の深い理解 で、CloudOps Associate は AWS の運用サービスを非常に広く扱います。
また、SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)・DVA(デベロッパーアソシエイト)と比べると、
監視の専門性が高い
運用フェーズ(事後対応・改善)が問われる
IaC と自動化がセットで問われる
という特徴があり、クラウド運用のプロフェッショナルとしてのスキル証明に直結します。
最短合格する勉強戦略(フェーズ別)
CloudOps Associate は範囲が広いため、
フェーズ1:全体像理解(AWS公式)
フェーズ2:体系化(書籍+Skill Builder)
フェーズ3:問題演習(模試+ノート化)
の3段階構成が最も効率的な勉強方法になります。
合格体験記
筆者のプロフィールと合格までの勉強方法を記載するのでご参考にしていただければと思います!
筆者プロフィール
大手SIer勤務
インフラ中心の業務が多く、クラウド運用の実装経験は浅い
仕事は忙しく、平日の学習時間は1〜1.5時間
AWS資格は複数保持(CLF / SAA / SAP / DVA など)
運用・監視を体系的に学びたくて CloudOps に挑戦
学習初期の悩み
最初は以下のような不安が大きかったです。
CloudWatch と Systems Manager の範囲が広すぎる
EventBridge の細かな条件が覚えられない
SAA・DVAと違って「運用フェーズ」をどう勉強すれば良いか分からない
そこでまず AWS資格の参考書を1周して必要な知識をインプットした後にUdemyの模擬試験を解くことで理解が浅い部分を明確にすることにしました。
中盤:一気に理解が深まった瞬間
学習を進めていくうちに、
「AWS運用は、CloudWatch+Systems Manager+EventBridge の三本柱でできている」
という構図を理解した瞬間、一気に全体がつながり、合格に近づいたと思います。
特に Systems Manager の「Automation」「OpsCenter」を理解すると、問題の多くが説明できるようになりスコアが大幅に向上しました。
この他にもSystems Managerには多くの機能がありますが、上記2つは特に頻出の機能なので必ず理解しておくようにしましょう。
Udemy模試では60〜70%を行き来
AWS資格の参考書での学習後、最初の模試では 62〜68% と微妙な点数でした。
インプットはしたものの、問題としてどのように出題されるのかがわかっていなかったので得点が低くなっていました。
Udemy模試には詳細な解説がついているので間違えた箇所を復習することで安定的に8割程度取得できるようになりました。
AWS CloudOps Engineer アソシエイト 合格までの学習ロードマップ
ここからは、「実際にどの順番で何をやれば合格ラインに届くのか」を、できるだけ具体的に整理します。
CloudOps Associate の学習は、次の3フェーズで考えると非常にスムーズです。
フェーズ1:全体像のインプット(公式コンテンツ中心)
フェーズ2:知識の体系化(書籍+ドキュメント)
フェーズ3:問題演習と弱点つぶし(模試+ノート)
順番を間違えずに進めることで、無駄な寄り道をせずに済みます。
フェーズ1:全体像のインプット(約15〜20時間)
最初のフェーズでは、とにかく 「どんなサービスが、どんな運用の文脈で出てくるのか」 をざっくりと掴むことが目的です。
AWS Skill Builder の CloudOps 関連コース
まずは AWS 公式のラーニングプラットフォームである AWS Skill Builder を活用します。
CloudOps Engineer Associate 向けのラーニングプラン
CloudWatch / CloudTrail / Systems Manager / Config / EventBridge の基礎コース
Incident & Problem Management の解説コース
動画+スライドで体系的に解説されているため、ここを一周するだけで「CloudOps が見ている世界」がだいぶクリアになります。
進め方の例
平日:1日30〜45分、動画を1〜2本見る
週末:2時間程度まとめて視聴しつつ、重要な図だけノートに写す
このフェーズでは 「完璧に理解する」ことは目指しません。
「あ、運用系だと CloudWatch と Systems Manager が主役なんだな」くらいの感覚で十分です。
公式試験ガイドを一度読む
次に、AWS 公式の Exam Guide(試験ガイド) に目を通しておきます。
出題ドメインと配点
代表的な問題形式
求められているスキルセット
を一度読んでおくだけで、この先の学習中に
「今やっている勉強が、試験のどの領域につながるのか」
が分かるようになります。
フェーズ2:知識の体系化(約25〜30時間)
フェーズ1で大まかな地図が見えてきたら、次は 書籍+公式ドキュメントで知識を整理するフェーズ に進みます。
書籍を1冊「軸」として決める
CloudOps Associate 向けの対策本、もしくは運用・監視・Systems Manager にフォーカスした AWS 本を1冊決めて、最後までやりきること を目標にします。
書籍を選ぶポイントは以下です。
CloudWatch・Systems Manager・Config・EventBridge など運用系サービスの章がしっかりしている
図が多く、リソース同士の関係がイメージしやすい
章末問題や確認クイズが付いている
クラウドの運用はどうしても概念が抽象的になりやすいので、図や具体例が多い本を選ぶと、後の理解がとても楽になります。
CloudOps Engineer Associateは2025年9月にSysOps Administrator Associateから名称変更された試験なので上記を満たしている以下の参考書で学習することをおすすめします!
2週間で合格!AWS 認定SysOps Administrator Associate (SOA-C02)試験
書籍の読み方:3ステップサイクル
1章ずつ、次のようなサイクルで進めると効率が良いです。
ざっと通読して全体像を掴む
重要な図やキーワードをノートに写す
章末問題を解く → 間違えた箇所だけ解説を読み込む
特に CloudWatch と Systems Manager の章は何度も見返すことになるので、
「自分なりのメモ」や「簡略化した図」を残しておくと、直前期の復習が非常に楽になります。
公式ドキュメントで「運用の流れ」を補強する
書籍を読み進める中で、
CloudWatch のアラームから SNS へ通知する流れ
EventBridge でイベントをトリガーし、Systems Manager Automation を起動する流れ
Config で非準拠リソースを検知して、修復アクションを自動実行する流れ
など、「運用フロー」として理解した方がよい部分が必ず出てきます。
そのときは AWS 公式ドキュメント の
「チュートリアル」
「ベストプラクティス」
「よくあるユースケース」
に目を通して、図+文章+手順 の3点セットで理解を深めるのがおすすめです。
フェーズ3:問題演習と弱点つぶし(約20〜30時間)
ここからが一番スコアが伸びる区間です。
公式のサンプル問題・模試で「つまずくポイント」を洗い出す
まずは AWS の公式サンプル問題と模擬試験を解いてみます。
得意だと思っていた CloudWatch なのに、意外と正答できない
Systems Manager の Automation と Run Command を混同している
Config のルールの挙動が曖昧
といった「自分では気づいていなかった穴」が見えてくるはずです。
Udemy や市販の模擬試験で量をこなす
次に、日本語で提供されている模擬試験コースや、市販の問題集を活用して 問題の“型”に慣れていきます。
スコアの目安としては、
最初は 60〜65% でもOK
復習を重ねて 70〜80% が安定して取れれば合格圏内
と考えてください。
重要なのは 点数の高さよりも、「なぜ間違えたか」を言語化すること です。
「間違いノート」で知識をつなぎ直す
模試を解いた後は、次の3つを必ずノートに書き出します。
自分が選んだ選択肢と、その理由
正解の選択肢と、解説に書かれている根拠
それを一言でまとめた「学び」
たとえば、
CloudWatch アラームで EC2 を自動再起動したいのに、SNS 経由で Lambda を呼ぼうとしてしまった → 実際は EC2 のアクション(再起動/停止)を直接紐づけできる
のように、「なぜ自分は誤解したのか」「AWS の正しいやり方は何か」を整理すると、次に同じパターンが出たときに迷わなくなります。
学習時間別のおすすめプラン(社会人向け)
ここからは、あなたのように「平日1〜1.5時間、週末3〜4時間」という条件を想定した現実的なプランをいくつか用意します。
7週間じっくりプラン(合計60〜80時間)
1〜2週目:フェーズ1(公式コンテンツで全体像)
Skill Builder の CloudOps 関連コースを視聴
CloudWatch / Systems Manager / Config / EventBridge の基礎動画をひととおり見る
Exam Guide とサンプル問題を眺めて、どんな問題が出そうか感覚を掴む
3〜5週目:フェーズ2(書籍+公式ドキュメント)
対策本を 1日1セクションずつ進める
各章末の確認問題を解く
分からなかった箇所は公式ドキュメントで補足
6〜7週目:フェーズ3(問題演習)
模擬試験を2〜3セット解く
間違いノートを作り、弱点テーマを洗い出す
試験1週間前は「CloudWatch・Systems Manager・Config・EventBridge・IAM」の5本に集中
4週間集中プラン(合計40〜50時間)
1週目:公式コンテンツ+Exam Guide
2〜3週目:書籍を急ぎ目に一周+重要部分だけ深掘り
4週目:模試をひたすら解き、間違いノートで復習
SAA や DVA を最近取ったばかりで基礎が固まっている人なら、このペースでも十分合格圏内を狙えます。
ドメイン別の具体的な勉強方法と公式リファレンス
CloudOps Associate のスコアを安定させるには、各ドメインで「ここだけは落としたくない」という基礎ラインを決めておくと楽になります。
Monitoring & Observability(監視・可視化)
勉強のポイント
CloudWatch のリソースごとのメトリクス種別を押さえる
EC2、RDS、ALB、Lambda など、代表的なサービスがどんなメトリクスを出しているかをざっくり理解する。
アラーム→通知→オートアクションの流れを理解する
アラームから SNS に通知し、人にメールを送るパターン
アラームから Auto Scaling ポリシーや EC2 アクションにつなげるパターン
Logs Insights / Contributor Insights のユースケースを覚える
公式リファレンスの使い方
「Amazon CloudWatch ユーザーガイド」のチュートリアル部分を中心に読む
「ベストプラクティス」章で、メトリクス設計やダッシュボード設計の考え方を押さえる
Incident / Problem Management(インシデント対応)
勉強のポイント
インシデントライフサイクルを言語化して説明できるようにする
検知 → 通知 → 一時対応 → 根本原因分析 → 再発防止策
EventBridge と SNS の使い分け
汎用イベントルーティングは EventBridge
単純通知は SNS
Systems Manager OpsCenter の役割
インシデント情報の一元管理とワークフロー
公式リファレンスの使い方
「AWS Systems Manager ユーザーガイド」の OpsCenter / Incident Manager の章を読み、どう連携するかイメージを持つ。
Provisioning & Automation(自動化)
勉強のポイント
Systems Manager Automation と Run Command の違い
Run Command:単発のコマンド実行
Automation:手順をドキュメント化し、再利用する仕組み
CloudFormation と Systems Manager の棲み分け
CloudFormation:インフラ構成の宣言
Systems Manager:運用・保守の自動化
EventBridge で運用イベントをトリガーするパターン
Security Operations(セキュリティ運用)
勉強のポイント
Config ルールの考え方
「あるべき状態」をルールとして定義し、非準拠リソースを自動検出する
CloudTrail ログの活用
不審な操作を検知する
インシデントのトレースに使う
KMS と IAM の組み合わせ
暗号化キーへのアクセス制御
仕事が忙しくても続けられる学習テクニック
資格勉強で一番難しいのは、内容よりも 継続 です。
CloudOps Associate は範囲が広いため、モチベーション管理を意識的に行った方がうまくいきます。
受験日を最初に固定する
2か月後、または7週間後の土日で試験枠を予約
スケジュールが確定すると「いつまでにどこまで進めるか」が自然と逆算できます
学習ノルマは「時間」ではなく「単位」で決める
「毎日1時間勉強する」よりも
「毎日1セクション読む」「毎日10問だけ解く」
のように具体的な単位で決めた方が、達成感が得やすく継続しやすいです。
スマホで解ける教材を必ず1つ用意しておく
Kindle 版の問題集
模試プラットフォームのスマホアプリ
通勤時間やちょっとした空き時間に1問でも解く習慣がつくと、1週間あたりの総勉強量が無理なく増えます。
おすすめ教材の組み合わせパターン
あなたのように他の AWS 資格をすでに持っている人であれば、次のような組み合わせがコスパ良く感じられるはずです。
標準プラン(60〜80時間)
公式ラーニングプラン(Skill Builder)
CloudOps 対策本 1冊
模擬試験コース(日本語) 1〜2つ
最短プラン(40〜50時間)
公式ラーニングプランの要点だけ視聴
書籍を高速で1周(特に運用系サービスに重点)
模試を3セット解いて間違いノートを作る
実務重視プラン(80〜100時間)
書籍 + 公式ドキュメントをじっくり読む
ハンズオンで CloudWatch + Systems Manager + EventBridge を実装
既存プロジェクトの監視設計を見直し、自分なりに改善案を考えてみる
CloudOps Associate を「現場の改善のきっかけ」にしたい人には、実務重視プランが非常におすすめです。
試験当日に失敗しないためのポイント
最後の仕上げとして、試験当日の注意点も整理しておきます。
時間配分
全65問/130分 → 1問あたり約2分
1周目は 迷ったら30秒以内で仮マークして次へ進む
最後の20〜25分を見直し時間として確保する
長文問題の読み方
CloudOps Associate の問題文は、背景説明が長いものが多いです。
まずは「何が起きているか」と「どこに困っているか」だけを抜き出す
そのうえで「運用としてどうあるべきか」という視点で選択肢を比較する
この読み方を意識するだけで、時間の消費量がだいぶ変わります。
「絶対にやらない構成」を先に消す
選択肢の中には、運用担当としては絶対に採用しない構成が紛れています。
ログを一切残さない
監視を1箇所に集約せず、個別サービスに散らしてしまう
手作業前提でヒューマンエラーになりそうな案
こういう案は CloudOps の思想に反するため、真っ先に候補から外して構いません。
合格後にやるべきこととキャリアへの活かし方
CloudOps Associate は取得して終わりではなく、そこからがスタート です。
現場の運用設計に踏み込んでみる
プロジェクトの CloudWatch 設定を眺めて、改善案を考える
Systems Manager を使って、定期作業の自動化を提案してみる
EventBridge を利用した運用フローを小さく試す
資格勉強で身につけた「運用の型」を、実際のシステムに適用してみると、理解が何倍にも深まります。
次に狙う資格とのシナジー
CloudOps Associate と相性が良いのは、
DevOps Engineer Professional(DOP):CICD・自動化・パイプライン設計
Advanced Networking / Security 専門資格
です。CloudOps で培った監視・インシデント対応の視点は、これらの上位資格の良い土台になります。
まとめ|AWS CloudOps Engineer アソシエイト 勉強方法チェックリスト
最後に、この記事全体を通してお伝えした内容を、そのまま実行に移せるチェックリスト としてまとめます。
✅ 学習開始前にやること
試験日を7週間〜2か月後に予約する
AWS 公式の Exam Guide を一度読む
Skill Builder の CloudOps ラーニングプランに登録する
✅ フェーズ1(全体像):合計15〜20時間
Skill Builder の主要コースを1周する
CloudWatch / Systems Manager / Config / EventBridge の基礎を動画で押さえる
各サービスの「役割」を1〜2行で説明できるようにしておく
✅ フェーズ2(体系化):合計25〜30時間
CloudOps 向け/運用系の書籍を1冊決める
毎日1セクションずつ読み進める習慣をつくる
章末問題で理解チェックを行う
分からない箇所は公式ドキュメントのチュートリアルを読む
✅ フェーズ3(問題演習):合計20〜30時間
公式サンプル問題・模擬試験を解く
Udemy や市販模試で 200〜300問程度解く
間違えた問題は「なぜ間違えたか」をノートに書き出す
直前1週間は CloudWatch / Systems Manager / Config / EventBridge / IAM を中心に復習する
✅ 試験当日
時間配分を意識して解く(1問2分ペース)
迷った問題は一旦マークして後で見直す
「運用として絶対にやらない」案を先に消去する
この記事をここまで読んでくださった時点で、すでに CloudOps Associate 合格に向けた大きな一歩を踏み出せています。
あとは、ここで紹介したロードマップを 自分の生活リズムに落とし込んで、淡々と実行するだけ です。

