・ITエンジニアの資格で人気のものにはどんなものがあるんだろう?
・未経験からエンジニアになりたいけどどの資格を取ればいいかわからない。
・ITエンジニアの資格をとるにはどうやって勉強すればいいの?
ITエンジニアに資格は必要?
結論から言うとITエンジニアに資格は必要です!
資格を取得することのメリットやなぜITエンジニアには資格が不要と言われるのかなどは下記記事に記載しているのでご確認ください!
ITエンジニアの資格おすすめ
おすすめの資格をITエンジニアの種別ごと(インフラエンジニア、フロントエンドエンジニア、Webデザインエンジニアなど)にご紹介しています。
すでに目指す種別が決まっている人は下記記事をご確認ください!
ITエンジニアの資格ランキング
ここでは目指すITエンジニアの種別が決まっていない初心者向けに、どのようなITエンジニアになるにしても共通して取得しておいた方が良い資格(IPAが主催している国家資格)とその勉強法についてご紹介します。
1位. ITパスポート
まずは、IT資格としては難易度が一番低いITパスポートをご紹介します。
ITエンジニアに限らず、社会人であれば知っておきたいITの基礎から学ぶことができます。
IT分野に苦手意識がある方はまずはこの資格から受験することをおすすめします。
IPAが定義する対象者像、業務と役割、期待する技術水準は下記表の通りとなります。
対象者像 | 職業人及びこれから職業人となる者が備えておくべき、IT に関する共通的な基礎知識をもち、IT に携わる業務に就くか、担当業務に対して IT を活用していこうとする者 |
業務と役割 | IT に関する共通的な基礎知識を習得した者であり、職業人として、担当する業務に対して IT を活用し、次の活動を行う。 ① 利用する情報機器及びシステムを把握し、活用する。 |
期待する 技術水準 | 職業人として、情報機器及びシステムの把握や、担当業務の遂行及びシステム化を推進するために、次の基礎知識が要求される。 ① 利用する情報機器及びシステムを把握するために、コンピュータシステム、デ ータベース、ネットワーク、情報セキュリティ、情報デザイン、情報メディアに関する知識をもち、オフィスツールを活用できる。 |
勉強法としては書籍を複数回読み込んだ後、過去問をひたすら解くことをおすすめします。
おすすめの書籍
下記記事にまとめていますのでご覧ください!
過去問
こちらのサイトに過去問が年度別にまとめられています。
問題数は100問で4つの選択肢から正答を選ぶ形式になっています。合格点は6割なので8割程度得点できるまで複数年の過去問を解くことをおすすめします。
2位. 基本情報技術者
続いては基本情報技術者をご紹介します。
ITエンジニアとしての基本的な知識・技能を学ぶことができる資格となっているので、一般的なITのことはすでに知っていてITエンジニアとしての基礎的なスキルを身につけたいと思っている方はこの資格を受験することをおすすめします。
IPAが定義する対象者像、業務と役割、期待する技術水準は下記表の通りとなります。
対象者像 | IT を活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的 知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者 |
業務と役割 | 上位者の指導の下に、次のいずれかの役割を果たす。 ① 組織及び社会の課題に対する、IT を活用した戦略の立案、システムの企画・要件定義に参加する。 |
期待する 技術水準 | IT を活用した戦略の立案、システムの企画・要件定義、設計・開発・運用に関し、担当する活動に応じて次の知識・技能が要求される。 ① IT 全般に関する基本的な事項を理解し、担当する活動に活用できる。 |
勉強法としては書籍を複数回読み込んだ後、過去問をひたすら解くことをおすすめします。
おすすめの書籍
下記記事にまとめていますのでご覧ください!
過去問
こちらのサイトに過去問が年度別にまとめられています。
ただし、2023年度から試験方式がCBT形式の新形式に変更になったため、サンプル問題はあるものの、新しい形式での過去問はありません。
新形式では科目A、科目Bに分かれています。
科目Aはテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の分野から計60問出題され、4つの選択肢から正答を選ぶ形式になっています。
旧形式の午前問題とほぼ同じ内容になっているので、旧形式の午前問題を複数年度解くことで対策しましょう。
科目Bは情報セキュリティ、アルゴリズムに関する問題が計20問出題され、複数選択肢から正答を選ぶ形式になっています。
旧形式の午後問題の問1、問6に対応する内容になっているので、旧形式の午後問題の問1、問6を複数年度解くことで対策しましょう。
3位. 応用情報技術者
続いては応用情報技術者です。
ITエンジニアとして応用的な知識・技能を学ぶことができる資格となっているので、基礎的なIT知識・技能が身についている方は受験することをおすすめします。
IPAが定義する対象者像、業務と役割、期待する技術水準は下記表の通りとなります。
対象者像 | IT を活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的 知識・技能をもち、高度 IT 人材としての方向性を確立した者 |
業務と役割 | 独力で次のいずれかの役割を果たす。 ① 組織及び社会の課題に対する、IT を活用した戦略の立案、システムの企画・要件定義を行う。 |
期待する 技術水準 | IT を活用した戦略の立案、システムの企画・要件定義、設計・開発・運用に関し、担 当する活動に応じて次の知識・技能が要求される。 ① 経営戦略・IT 戦略の策定に際して、経営者の方針を理解し、経営を取り巻く外部環境を正確に捉え、動向や事例を収集できる。 |
勉強法としては書籍を複数回読み込んだ後、過去問をひたすら解くことをおすすめします。
おすすめの書籍
下記記事にまとめていますのでご覧ください!
過去問
こちらのサイトに過去問が年度別にまとめられています。
午前問題、午後問題に分かれています。
午前問題はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の分野から計80問出題され、4つの選択肢から正答を選ぶ形式になっています。
午後問題は11問から5問を選択して解答する記述形式になっています。
情報セキュリティ系の問1は必須問題のため、残り10問から4問を選択する必要があります。
残りの10問はそれぞれ経営戦略、プログラミング、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、組み込みシステム開発、情報システム開発、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査の分野からの出題となります。
どの問題を選択するかで大きく合否が分かれるため、初心者・未経験者向けのおすすめの分野をご紹介します。(予備分野も含めて5問ご紹介します。)
問2:経営戦略
専門的な用語が出てこないため、問題文が読みやすいです。
経営戦略に関する用語(フォロワー戦略、KPI、KGI、マクシマックス原理、ナッシュ均衡、パレート最適などなど)の知識は必要になるものの、午前問題の対策をしていれば自然と身に付く内容になります。
簿記の内容が出題されることがあるため、財務諸表の見方や基本的な用語(ROE、ROIなど)は理解しておいた方が良いです。
簿記が苦手な方は他の問題を選択肢ても良いでしょう。
問7:組み込みシステム開発
計算問題が出題されますが、中学生でも解けるような簡単な問題が多いです。
処理フロー図も出題されますが、問題文から抜き出せば解答できるような問題なので難易度は高くありません。
簡単である確率が高いので選択するようにしましょう。
問9:プロジェクトマネジメント
専門用語がほとんど出てこず、問題文が読みやすいです。
基礎知識は午前問題の対策で身に付くと思われるので追加で暗記する必要はありません。
記述問題も問題文からの抜き出しで解答できます。
試験回ごとの難易度の変動も少ないので必ず、選択するようにしましょう。
問10:サービスマネジメント
プロジェクトマネジメントと同様の理由でおすすめになります。
こちらも必ず、選択するようにしましょう。
問11:システム監査
システム監査のフロー(計画立案→予備調査→本調査→評価・結論→監査報告)や監査技法(チェックリスト法、ドキュメントレビュー法、インタビュー法、ウォークスルー法、突合・照合法、現地調査法、コンピュータ支援技法)についての知識は必要となりますが、午前問題の学習をしていれば問題ないです。
記述解答が必要な問題についても問題文の抜き出しで解答できるので必ず、選択するようにしましょう。
4位. 情報セキュリティマネジメント
最後が、情報セキュリティマネジメントになります。
この資格は情報システムの利用部門向けとなっており、セキュリティに関する基礎的な知識・技能を学ぶことができます。
セキュリティは昨今の情報化社会の中で重要度が高い分野になるので知っておいて損はありません。
IPAが定義する対象者像、業務と役割、期待する技術水準は下記表の通りとなります。
対象者像 | 情報システムの利用部門にあって、情報セキュリティリーダーとして、部門の業務遂行に必要な情報セキュリティ対策や組織が定めた情報セキュリティ諸規程(情報セキ ュリティポリシーを含む組織内諸規程)の目的・内容を適切に理解し、情報及び情報システムを安全に活用するために、情報セキュリティが確保された状況を実現し、維持・改善する者 |
業務と役割 | 情報システムの利用部門において情報セキュリティが確保された状況を実現し、維持・改善するために、次の業務と役割を果たす。 ① 部門における情報資産の情報セキュリティを維持するために必要な業務を遂行する。 |
期待する 技術水準 | 情報システムの利用部門において情報セキュリティが確保された状況を実現し、維持・改善するために、次の知識・実践能力が要求される。 ① 部門の情報セキュリティマネジメントの一部を独力で遂行できる。 |
勉強法としては書籍を複数回読み込んだ後、過去問をひたすら解くことをおすすめします。
おすすめの書籍
下記記事にまとめていますのでご覧ください!
過去問
こちらのサイトに過去問が年度別にまとめられています。
ただし、2023年度から試験方式がCBT形式の新形式に変更になったため、サンプル問題はあるものの、新しい形式での過去問はありません。
新形式では科目A、科目Bに分かれています。
科目A、Bは計60問出題されます。
科目Aは4つの選択肢から正答を選ぶ形式になっています。
旧形式の午前問題とほぼ同じ内容になっているので、旧形式の午前問題を複数年度解くことで対策しましょう。
科目Bは長文問題となっており、複数選択肢から正答を選ぶ形式になっています。
旧形式の午後問題に対応する内容になっているので、旧形式の午後問題を複数年度解くことで対策しましょう。
まとめ
・ITエンジニアの資格で人気のものにはどんなものがあるんだろう?
→ITエンジニアの資格おすすめ38選をご紹介しています。
・未経験からエンジニアになりたいけどどの資格を取ればいいかわからない。
→初心者・未経験者向けにはITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者、情報セキュリティマネジメントになります。
・ITエンジニアの資格をとるにはどうやって勉強すればいいの?
→書籍での学習後に過去問を解くことが対策となります。ITエンジニアの資格ランキングに試験ごとの勉強法について記載しています。