【2025年版】AWS資格の完全ガイド|おすすめ試験・難易度・勉強法を徹底解説

【2025年版】AWS資格の完全ガイド|おすすめ試験・難易度・勉強法を徹底解説 新着記事
本記事では、世界で最も使用されているクラウドである AWS に関する全資格についてご紹介します。クラウドエンジニアを目指す方必読の内容です。
この記事で解決できるお悩み
・どのレベルのAWS認定資格を受験するべき?
・各資格の「どんな内容が出るか」「出題範囲は何か」が公式リファレンスから明確に知りたい!
・試験形式・時間・問題数など、受験前に把握すべき概要を知りたい!
・効率的な学習方法・具体的な教材やコンテンツを知りたい!

AWS資格とは?クラウド時代に求められるスキルの証明

AWS(Amazon Web Services)は、世界で最も利用されているクラウドサービスです。企業のシステム運用や開発の多くがAWS上で行われています。そのため、AWS資格は「クラウドスキルを客観的に証明できる資格」として注目を集めています。

AWS認定資格は、役割やレベルごとに体系的に分かれています。エンジニアだけでなく、営業や企画職などのビジネス職にも価値があります。

AWS認定資格の種類と難易度の目安

AWS資格は大きく4つのレベルに分類されます。
認定資格には有効期間が定められており、全資格共通で合格日から3年間有効です。

Foundational(入門レベル)
クラウド初心者に最適な「Cloud Practitioner」ではAWSの基本サービスや料金体系、セキュリティなどの基礎知識などが問われます。IT未経験者の最初のステップとして人気です。

Associate(中級レベル)
現場でAWSを使うエンジニア向けです。代表的な資格は「Solutions Architect – Associate」になります。設計・運用の実践スキルが問われ、現場経験がある人におすすめです。
その他に「Developer – Associate」「SysOps Administrator – Associate」などもあります。

Professional(上級レベル)
AWSの設計・運用を大規模に行うプロフェッショナル向けです。「Solutions Architect – Professional」は最難関の一つで、クラウドアーキテクトを目指す人に人気です。
また、「DevOps Engineer – Professional」では、自動化や継続的デリバリーなどDevOps分野の深い知識が求められます。
昨今話題の生成AIの認定資格である「Generative AI Developer – Professional」もベータ試験が提供されています。

Specialty(専門分野レベル)
セキュリティ、ネットワーク、データ分析、機械学習など、特定分野の専門知識を証明する資格群になります。そのため、自分の業務に直結する領域を深堀りしたい人に向いています。

難易度と合格率の目安

AWS資格の難易度は資格レベルごとに異なりますが、目安として以下のように考えられています。

  • Foundational:易しい(合格率 約70〜80%)

  • Associateレベル:中級(合格率 約60〜70%)

  • Professional・Specialty:難関(合格率 約40〜50%)

ただし、AWS資格の問題は「実務を想定したシナリオ形式」で出題されるため、単なる暗記ではなく「AWSサービスをどう使うか」の理解が重要です。
オンラインでもテストセンターでも受験が可能ですが、オンライン試験では試験監督が英語で指示を出すため、事前の環境確認が大切です。

試験概要と形式

Foundational(入門レベル)

AWS Certified AI Practitioner(試験コード AIP‑C01)

この試験は、特定の役割に限定せず、AWS クラウドにおけるAI/機械学習サービスおよびその活用全体像を理解していることを証明するものです。
受験対象者としては、AWS の AI/ML 技術に最大6か月程度関わった経験を有し、AI/ML ソリューションを「利用しているが必ずしも構築していない」個人が想定されています。
出題範囲としては大きく5つの分野が定められており、「AI と ML の基礎」「生成 AI の基礎」「基盤モデル(Foundation Models)の応用」「責任ある AI に関するガイドライン」「AI ソリューションのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス」といった内容が出題されます。詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

  • 問題数・形式:50問(スコアに影響)+15問(採点対象外)

  • 出題形式:択一選択問題(1 つ正解) or 複数選択問題(5個以上から2つ以上正解)

  • 合格基準:スケールスコア100~1000で700以上で合格

  • 試験時間・費用:90分、100USドル

AWS Certified Cloud Practitioner(試験コード CLF-C02)

この試験は、特定の役割に限定せず、AWSクラウドの全体像を理解していることを証明するものです。
出題範囲としては4つの分野が定められており、「クラウドのコンセプト」「セキュリティとコンプライアンス」「クラウドテクノロジーとサービス」「請求、料金、サポート」といった内容が出題されます。
詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

Associate(中級レベル)

AWS Certified Solutions Architect – Associate(試験コード SAA-C03)

この試験は、ソリューションアーキテクトの役割を担う人材を対象とし、AWS上で「セキュアかつ堅牢」「高性能」「コスト最適化された」アーキテクチャを設計・構築できるスキルを検証します。
出題範囲としては4つの分野が定められており、「セキュアなアーキテクチャの設計」「弾力性に優れたアーキテクチャの設計」「高パフォーマンスなアーキテクチャの設計」「コストを最適化したアーキテクチャの設計」といったAWSのサービスを利用したシステム基盤の設計に関した内容が出題されます。
試験対象のAWSサービスと試験対象外のAWSサービスが試験ガイド、Web版ガイドに記載されているのでご参照ください!

AWS Certified Developer – Associate(試験コード DVA-C02)

この試験は、AWSクラウド上でアプリケーションを開発・デプロイ・保守できるスキルを持つ開発者を対象としています。
出題範囲としては4つの分野が定められており、「AWSのサービスによる開発」「セキュリティ」「デプロイ」「トラブルシューティングと最適化」といった内容が出題されます。
詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

AWS Certified SysOps Administrator – Associate(試験コード SOA-C02)

この試験は、AWS上のワークロードをデプロイ・管理・運用できるシステム管理・運用エンジニアを対象としています。モニタリング、ログ管理、ネットワーク、事業継続(BC/DR)、コスト・パフォーマンス管理などが問われます。現在は更新版として「CloudOps Engineer – Associate」への移行がアナウンスされています。
出題範囲としては6つの分野が定められており、「モニタリング、ロギング、および修復」「信頼性と事業の継続性」「デプロイ、プロビジョニング、およびオートメーション」「セキュリティとコンプライアンス」「ネットワークとコンテンツ配信」「コストとパフォーマンスの最適化」といった内容が出題されます。
詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate(試験コード MLA-C01)

この試験は、AWS上での機械学習(ML)ワークロードの設計・構築・デプロイ・保守のスキルを検証するものです。
受験者は、データの前処理、モデルのトレーニング、デプロイメント、そしてモニタリングを通じて、エンドツーエンドのMLソリューションを実装する能力が求められます。
対象は、開発者、データサイエンティスト、またはMLOpsエンジニアなど、MLシステム構築に携わるエンジニアです。
出題範囲としては4つの分野が定められており、「機械学習 (ML) のためのデータ準備」「 ML モデルの開発」「ML ワークフローのデプロイとオーケストレーション」「ML ソリューションのモニタリング、保守、セキュリティ」といった内容が出題されます。
詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

AWS Certified Data Engineer – Associate(試験コード DEA-C01

この試験は、AWS上でのデータエンジニアリング業務 ― 具体的にはデータの取り込み、変換、データストア設計、パイプラインの運用・監視、データガバナンス/セキュリティ ― を実践的に行えるスキルを検証するものです。
出題範囲としては4つの分野が定められており、「データの取り込みと変換」「データストア管理」「データ運用とサポート」「データセキュリティとガバナンス」といった内容が出題されます。
詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

Professional(上級レベル)

AWS Certified Solutions Architect – Professional(試験コード SAP-C02)

この試験は、ソリューションアーキテクトの役割を担い、複雑な組織環境・大規模なシステム・マルチアカウント構成などを対象に、AWS 上で「高可用性・耐障害性・性能最適化・コスト最適化・自動化された構成」を設計・実装・改善できる高度な技術スキルおよび経験を検証するものです。詳細は試験ガイドおよび Web ガイドをご参照ください。
出題範囲としては4つの分野が定められており、「複雑な組織に対応するソリューションの設計」「新しいソリューションのための設計」「既存のソリューションの継続的な改善」「ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速」といった内容が出題されます。
詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

AWS Certified DevOps Engineer – Professional(試験コード DOP-C02)

この試験は、DevOps エンジニアの役割を担い、AWS 上での「継続的デリバリー (CI/CD) パイプライン」「インフラストラクチャ他の自動化」「運用・監視・ログ」「セキュリティ・コンプライアンス」「可用性・フォールトトレランス」の設計・構築・運用スキルを検証するものです。
出題範囲としては6つの分野が定められており、「SDLCのオートメーション」「設定管理と IaC」「耐障害性の高いクラウドソリューション」「モニタリングとロギング」「インシデントとイベントへの対応」「セキュリティとコンプライアンス」といった内容が出題されます。
詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

AWS Certified Generative AI Developer – Professional

この試験は、AWS上でジェネレーティブAI(生成AI)ソリューションを設計・構築・運用できるプロフェッショナルを対象とし、基盤モデル(Foundation Models)統合やRetrieval-Augmented Generation (RAG)、ベクトル検索、プロンプト設計、エージェント化AI、コスト/性能最適化、セキュリティ・ガバナンスを含むリアルワールドの生成AIアプリケーション構築力を検証するものです。
最近新設された資格で2025年11月18日からベータ試験が受験可能になります。ベータ試験とは標準バージョンの試験で問題が使われる前に試験問題の質を検証するために設けられた試験です。
こちらにも記載がありますが、ベータ試験は標準バージョンの試験よりも安く受験できますが、1回のみ受験可能です。合格すれば標準バージョン合格時と同様に資格認定者となります。
詳細は試験ガイドをご参照ください。

  • 問題数・形式:85問

  • 出題形式:択一選択問題(1 つ正解) or 複数選択問題(5個以上から2つ以上正解)

  • 合格基準:スケールスコア100~1000で750以上で合格

  • 試験時間・費用:204分、150USドル

Specialty(専門分野レベル)

AWS Certified Machine Learning – Specialty(試験コード MLS‑C01)

この試験は、AWSクラウド上で機械学習(ML)ソリューションを設計・構築・展開・運用する能力を持つことを証明するもので、データエンジニアリング、探索的データ分析、モデル構築、実装・運用の各フェーズを含む総合的な ML ワークロードに対する知識および経験が問われます。
出題範囲としては4つの分野が定められており、「データエンジニアリング」「探索的データ分析」「モデリング」「機械学習の実装と運用」といった内容が出題されます。
本認定はこちらで今後廃止されることがアナウンスされており、2026年3月31日が最終受験日となります。
詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

AWS Certified Security ‑ Specialty(試験コード SCS‑C02)

この試験は、AWS上での「セキュリティソリューションの設計・実装・運用」に関する高度なスキルを持つ人材を対象としています。具体的には、専門的なデータ分類、暗号化方式、インターネットプロトコルのセキュリティ、AWSサービスを用いた本番環境のセキュリティ構築、脅威やインシデント対応能力などが問われます。受験対象者には、セキュリティソリューションの設計・実装分野で3~5年相当、かつAWSワークロードのセキュリティ保護分野で2年以上の実務経験が推奨されています。
出題範囲としては6つの分野が定められており、「脅威検出とインシデント対応」「セキュリティロギングとモニタリング」「インフラストラクチャのセキュリティ」「Identity and Access Management」「データ保護」「管理とセキュリティガバナンス」といった内容が出題されます。
詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

AWS Certified Advanced Networking ‑ Specialty(試験コード ANS‑C01)

この試験は、クラウドおよびハイブリッド環境でのネットワークアーキテクチャの設計・実装・運用・保護に関する高度な技術スキルを持つことを証明するものです。対象は、5年以上のネットワーク経験および2年以上のクラウド/ハイブリッドネットワーク経験がある技術者です。
出題範囲としては4つの分野が定められており、「ネットワーク設計」「ネットワーク実装」「ネットワークの管理と運用」「ネットワークのセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス」といった内容が出題されます。
詳細は試験ガイド、Web版ガイドをご参照ください!

勉強法のコツ:独学でも合格できる!

AWS資格は独学でも十分合格可能です。特に以下のステップで進めるのがおすすめです。

  1. AWS公式の学習ガイドで出題範囲を把握

  2. Udemyなどのオンライン講座で体系的に学習

  3. 模擬試験で弱点を把握し、繰り返し復習

  4. 無料のAWSハンズオンラボで実際に操作

また、AWS公式の無料教材「AWS Skill Builder」も非常に有用です。実際のサービス画面を触りながら理解できるため、初心者でも着実にスキルを身につけられます。

おすすめの資格取得ルート

AWSを初めて学ぶ方には、以下の順番が定番です。

  1. Cloud Practitioner(入門)

  2. Solutions Architect – Associate(中級)

  3. Solutions Architect – Professional(上級)

インフラ志向の方はSysOps、開発志向の方はDeveloper、セキュリティ志向の方はSecurity Specialtyへ進むと良いでしょう。

AWS資格を取るメリット

AWS資格を取得することで、次のようなメリットが得られます。

  • クラウド案件の受注や転職に有利

  • ITエンジニアとしての信頼性が向上

  • 最新クラウド技術を体系的に理解できる

  • 海外でも通用するスキルの証明になる

特にクラウド人材の不足が続く今、AWS認定資格は「最もコスパの良いIT資格」として注目されています。

まとめ:AWS資格はキャリアアップの最短ルート

AWS資格は、IT業界でキャリアを伸ばしたい人にとって強力な武器になります。
クラウド未経験者でも、正しい順序で学べば確実にステップアップが可能です。
2025年、あなたもAWS資格に挑戦してみませんか?

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