はじめに:なぜ今、Azure認定資格なのか
ここ数年で、クラウドは「知っていると便利な技術」から、「知らないと業務が回らない技術」へと大きく立ち位置が変わってきました。
その中でも Microsoft Azure(アジュール) は、世界中の企業や自治体、スタートアップで広く採用されているクラウドプラットフォームです。
オンプレミス環境だけで業務を完結させていた時代と比べると、クラウドを前提にしたシステム設計・運用が求められる場面が増えました。
その結果として、
「Azure を触れるエンジニアが足りない」
「クラウドに強い人材を採用・育成したい」
という声が、多くの現場から聞こえるようになっています。
こうした背景の中で、Azure に関する知識やスキルを客観的に証明できるものとして注目を集めているのが、Azureの認定資格です。
本記事では、次のような疑問をお持ちの方に向けて、できるだけわかりやすく、かつ網羅的に解説していきます。
・初心者はどの試験から受ければいい?
・それぞれのAzure資格試験の難易度は?
・どうやって勉強すれば合格できる?
・合格した人はどんな勉強をしていた?
記事の後半では、合格体験記も紹介しながら、実際に合格までの道のりをイメージしやすいようにしています。
「これから Azure を学び始めたい」という方も、「次のステップとして Azure 資格を取りたい」という方も、ぜひ一つのロードマップとして活用してみてください。
Azure 資格 試験とは? 全体像を理解しよう
まずは、Azure 資格 試験の全体像を整理していきます。あらかじめざっくり構造を理解しておくことで、後の章で紹介する「どの資格を選ぶべきか」がグッと理解しやすくなります。
Azure 認定資格のポートフォリオ
Microsoft は、Azure を中心としたクラウド技術に関するスキルを証明するために、さまざまな ロールベース認定資格 を提供しています。
これらは大きく以下のようなレベルに分類されています。

Fundamentals(ファンダメンタル:基礎レベル)
クラウドの基本概念や、Azure の代表的なサービスについて理解していることを証明するレベルです。IT 未経験者やクラウドは初めてという方にもおすすめです。Associate(アソシエイト:中級レベル)
Azure の運用管理や開発、データ、セキュリティなど、より実務に近いスキルを測る資格群です。
ある程度の IT 経験がある方や、既にクラウドに触れ始めた方が、専門性を高めるステップとして選ぶことが多いレベルです。Expert / Specialty(エキスパート・スペシャリティ:上級/専門レベル)
アーキテクトとして全体設計を行う立場や、ネットワーク・セキュリティ・データ・AI といった特定領域の専門家を対象とした資格です。
実務経験をベースに、より高度なスキルを証明するための位置づけと言えます。
このように、Azure の認定資格は、「クラウドを全く触ったことがない状態」からでも段階的にステップアップできるように設計されています。
そのため、最初から難しい試験に挑戦する必要はなく、自分の今のレベルと目標に合わせて、少しずつレベルを上げていくことができます。
Azure 資格 試験を取得するメリット
Azure 資格 試験には、単なる「肩書き」として以上の価値があります。ここでは代表的なメリットを整理しておきましょう。
キャリア・転職で大きなアピール材料になる
IT エンジニアの求人票を見ていると、近年は「クラウド経験歓迎」「Azure の知識があると尚可」といった記載が非常に増えてきています。
Azure 資格を持っていることで、
「クラウドに関する体系的な知識を持っている」
「自己学習で技術をキャッチアップする意欲がある」
ということを証明でき、選考の場でも話のきっかけになります。
実務スキルの抜け漏れをチェックできる
資格勉強をしていると、「この分野はよく知っていたけれど、ここはあまり触れていなかった」と、自分のスキルの偏りに気付くことがあります。
Azure 資格 試験は 公式に定義された「スキル領域」 が明確に示されているため、勉強を通じて自分のスキルセットをバランスよく整えることができます。
学習ロードマップとして使える
クラウドの世界はサービスの種類が非常に多く、「どこから学べばいいのかわからない」という声もよく耳にします。
その点、Azure 資格 試験は、Microsoft が「この役割の人なら、この範囲は押さえておくべき」という考えで設計しています。
つまり、試験範囲そのものが 学習ロードマップ として機能してくれます。
社内での信頼獲得にもつながる
社内プロジェクトでクラウドを導入する時や、新しいアーキテクチャを検討する時に、Azure 資格を持っていると周囲からの信頼を得やすくなります。
「認定を持っている=最低限この範囲は理解している人」という共通認識が生まれるので、プロジェクトのメンバーとして声をかけられやすくなるケースも多いです。
事前に知っておきたいポイント(注意点)
もちろん、Azure認定資格には良い点ばかりではなく、事前に理解しておきたいポイントもあります。
受験料や学習リソースのコストがかかる
試験は有料で、書籍・オンライン講座・模擬試験などの教材も必要に応じて購入します。投資である一方、それなりのコストは意識しておきましょう。実務経験があると理解しやすい試験も多い
特に Associate 以上では、「実際の運用をイメージできるか」が問われます。未経験でも合格は可能ですが、実務に触れる機会があると理解のスピードが大きく変わってきます。試験範囲はアップデートされる
Azure のサービスは頻繁にアップデートされます。それに伴い、資格試験の内容も適宜更新されるため、古い教材だけで勉強していると、最新の出題範囲から外れてしまうことがあります。
必ず公式の試験ページで最新情報をチェックする習慣をつけておきましょう。
Azure 資格 試験の種類とレベルをまとめて理解する
ここからは、実際にどのような Azure 資格 試験が用意されているのか、代表的なものをレベル別に整理していきます。
まずは、大きく「基礎」「中級」「上級・専門」に分けて俯瞰してみましょう。

Fundamentals(基礎)レベル:これから始める人の入口
まずは、Azure をまだ触ったことがない方や、クラウドの概念から学びたい方に向けた Fundamentals レベルの資格です。
代表的な試験としては、以下のようなものがあります。
Microsoft Certified: Azure Fundamentals(試験コード:AZ-900)
この試験は、Microsoft Azure の基本概念を理解していることを証明する資格で、クラウド初心者や Azure の基礎を体系的に学びたい個人を対象としています。
クラウドコンピューティングの仕組み、Azure の主要サービス、セキュリティ・コンプライアンス、料金とサポートなど、Azure の全体像を幅広く把握する力を検証するものです。
業務で Azure を直接扱っていなくても受験でき、IT 初学者やクラウド未経験者にとって、最初のステップとして最適な認定です。
また、Azure Administrator, Developer, Solutions Architect などの上位試験へ進むための土台にもなります。
最近では、クラウド導入が急速に進む企業が増えているため、Azure Fundamentals の需要も高まっています。
試験では、難しい構築作業や実技は問われませんが、概念理解やサービス選定の根拠、クラウド特有のメリットとリスクを理解しているかが重視されます。
詳細は試験ガイドをご参照ください。
- 出題範囲:
- 第 1 分野:クラウドの概念(25〜30 %)
- 第 2 分野:Azure のアーキテクチャとサービス(35〜40 %)
- 第 3 分野:Azure のセキュリティ、ガバナンス、コンプライアンス(25〜30 %)
- 第 4 分野:Azure の料金、サービスレベル、ライフサイクル(15〜20 %)
問題数:約 40〜60 問
出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:45〜60 分、12,180 円(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure Data Fundamentals(試験コード:DP-900)
この試験は、データに関する基本的な概念と、Microsoft Azure 上で提供されるデータ関連サービスの全体像を理解していることを証明する資格です。
構造化データ・非構造化データ・分析データなどの基礎知識、データベースの種類、データ分析のワークロード、そして Azure SQL / Cosmos DB / Synapse / Databricks などのデータサービスを幅広く理解しているかを検証するものです。
データエンジニアやデータアナリストを目指す方だけでなく、これからクラウド上のデータ管理を学びたい初学者にも適しています。
また、Azure Database Administrator、Azure Data Engineer、Azure Data Scientist などの上位資格へ進むための基礎固めとしても非常に重要な認定です。
試験内容は実務的な構築よりも「概念理解」に重きが置かれており、データに関する前提知識がない人でも挑戦しやすい難易度となっています。
試験内容は最新仕様に合わせて更新されるため、詳細は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/dp-900/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:データの概念の説明(15–20 %)
- 第 2 分野:Azure でのリレーショナルデータの操作方法の説明(25–30 %)
- 第 3 分野:Azure での非リレーショナルデータの操作方法の説明(15–20 %)
- 第 4 分野:Azure での分析ワークロードの説明(25–30 %)
問題数:約 40〜60 問
出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:45〜60 分、12,180 円(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals(試験コード:AI-900)
この試験は、AI(人工知能)および機械学習(ML)の基本概念を理解し、Microsoft Azure 上で提供される AI/ML サービスを活用するための基礎知識を証明する認定試験です。
クラシックな機械学習手法から、コンピュータービジョン、自然言語処理(NLP)、責任ある AI の考え方、そして Azure AI Studio や Azure Machine Learning を用いた AI ソリューション構築の基礎まで、幅広い領域をカバーしています。
AI を扱うエンジニアだけでなく、ビジネスサイドの担当者や、AI プロジェクトに関わる企画・管理職にも適した試験です。
数理的な深い知識を必要とせず、AI/ML の仕組みやクラウド上での活用を「概念として理解できているか」を確認する内容のため、IT 初心者にも受けやすい資格となっています。
また、Azure AI Engineer(AI-102)や Azure Data Scientist(DP-100)など、AI 上位資格への最初のステップとしても位置付けられています。
AI 技術は頻繁にアップデートされるため、試験内容も随時刷新されています。最新情報については試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/ai-900/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:AI のワークロードと考え方の説明(15–20 %)
- 第 2 分野:Azure 上での機械学習の基本概念(30–35 %)
- 第 3 分野:コンピュータービジョンによる画像処理機能の説明(15–20 %)
- 第 4 分野:自然言語処理(NLP)による言語分析機能の説明(15–20 %)
- 第 5 分野:Azure AI サービスと責任ある AI の考え方(15–20 %)
問題数:約 40〜60 問
出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:45〜60 分、12,180 円(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Security, Compliance, and Identity Fundamentals(試験コード SC-900)
この試験は、Microsoft におけるセキュリティ、コンプライアンス、ID(Identity)の基本概念を理解していることを証明する認定資格です。
Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)を中心とした ID 管理の基礎、Zero Trust の考え方、Microsoft Defender や Purview を含むセキュリティおよびコンプライアンス関連サービス、そしてクラウドにおけるリスク管理の全体像を理解しているかを検証するものです。
セキュリティエンジニアだけでなく、IT 管理者、コンプライアンス担当者、PM・企画職など、クラウド環境の安全性に関わるすべての職種に適した資格です。
高度な技術スキルは不要であり、初心者でも取り組みやすい内容になっています。
また、SC-300(ID & Access 管理)、SC-200(セキュリティオペレーション)、SC-400(情報保護 & コンプライアンス)など上位試験へ進むための基礎としても重要な位置づけです。
クラウドセキュリティは常に更新される領域であるため、試験内容も随時アップデートされています。
最新情報は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/sc-900/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:セキュリティ、コンプライアンス、ID の概念の説明(10–15 %)
- 第 2 分野:Microsoft Entra(ID & Access 管理)の機能の説明(30–35 %)
- 第 3 分野:Microsoft セキュリティ製品の機能の説明(35–40 %)
- 第 4 分野:Microsoft コンプライアンス製品の機能の説明(20–25 %)
問題数:約 40〜60 問
出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:45〜60 分、12,180 円(税別)(時期により変動)
Associate(中級)レベル:実務で使うスキルを証明する
次に、実務で Azure を扱う人に向けた Associate レベルの試験です。
ここからは、ある程度の IT 基礎やクラウドの理解があることを前提にした内容になっていきます。
Microsoft Certified: Azure Administrator Associate(試験コード:AZ-104)
この試験は、Microsoft Azure 上での運用管理タスクを担当する管理者(Administrator)を対象とした資格です。
Azure の主要サービスを用いて、リソースのデプロイ・管理・監視、ネットワーク設定、ストレージ管理、仮想マシン(VM)運用、ID 管理、バックアップとリカバリーなど、日常的なクラウド運用スキルを検証するものです。
Azure Administrator は、多くの企業でニーズが高い職種であり、Azure の基盤を安定運用するために欠かせない役割です。
AZ-104 は実務寄りの内容が多く、クラウド運用の基礎から実践レベルまで幅広いスキルを習得することができます。
また、Azure Solutions Architect(AZ-305)や Azure Security Engineer(AZ-500)などの上位資格へ進むための重要なステップにもなっています。
試験では Azure ポータルだけでなく、CLI や PowerShell の知識も問われるため、ツール操作と概念理解の両方が必要です。
Azure サービスの更新に応じて試験内容も改訂されるため、最新情報は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-104/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:Azure ID とガバナンスの管理(15–20 %)
- 第 2 分野:ストレージの実装と管理(15–20 %)
- 第 3 分野:Azure コンピューティングリソースのデプロイと管理(20–25 %)
- 第 4 分野:仮想ネットワークの構成と管理(20–25 %)
- 第 5 分野:Azure リソースの監視とバックアップ(10–15 %)
- 問題数:約 40〜60 問
出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure Developer Associate(試験コード:AZ-204)
この試験は、Microsoft Azure 上でアプリケーションを開発・構築・デプロイできる開発者(Developer)を対象とした認定資格です。
Azure Functions や App Service、コンテナ、キュー/イベントベースアーキテクチャ、API、ストレージ、セキュリティ、監視といったクラウドネイティブ開発に必要なスキルを検証するものです。
Azure Developer は、現代的なクラウドアプリケーション開発を支える重要な役割であり、マイクロサービス、サーバレス、イベント駆動開発など、Azure プラットフォームを活用した実践的な開発力が求められます。
AZ-204 は実務寄りの構成になっており、コードを書く開発者だけでなく、クラウドアーキテクチャに携わるエンジニアにも高い価値があります。
また、Azure DevOps Engineer(AZ-400)や Azure Solutions Architect(AZ-305)といった上位資格にもつながる重要なステップです。
試験内容は Azure サービスの頻繁な更新に合わせて随時アップデートされます。最新情報は試験ガイドをご確認ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-204/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:Azure コンピューティングソリューションの開発(25–30 %)
- 第 2 分野:Azure ストレージソリューションの開発(10–15 %)
- 第 3 分野:Azure セキュリティの実装(15–20 %)
- 第 4 分野:Azure ソリューションの監視・トラブルシューティング・最適化(10–15 %)
- 第 5 分野:Azure サービスおよびサードパーティサービスの接続と使用(25–30 %)
- 問題数:約 40〜60 問
出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure Security Engineer Associate(試験コード:AZ-500)
この試験は、Microsoft Azure 上でセキュリティソリューションを設計・実装・管理できるセキュリティエンジニアを対象とした認定資格です。
ID & Access 管理、プラットフォーム保護、ネットワークセキュリティ、アプリケーションとワークロードの保護、データ保護、そして監視・脅威対策など、クラウド環境を安全に運用するための高度なセキュリティスキルを検証するものです。
Azure Security Engineer は、クラウド上の脅威対策やゼロトラストアーキテクチャを実践的に扱う重要な役割です。
AZ-500 は、セキュリティ専門職だけでなく、インフラ、ネットワーク、クラウド管理者にとっても価値の高い資格で、Azure 環境のセキュアな運用が求められる現場で幅広く活用されています。
また、上位資格である SC シリーズ(SC-200, SC-300, SC-400)や Azure Solutions Architect(AZ-305)へのステップアップにもつながる重要な認定です。
試験内容は Defender、Entra、Sentinel、Purview など頻繁にアップデートされるため、最新情報は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-500/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:ID とアクセスの管理(25–30 %)
- 第 2 分野:プラットフォーム保護の実装(25–30 %)
- 第 3 分野:セキュリティ運用の管理(20–25 %)
- 第 4 分野:データとアプリケーションのセキュリティの管理(10–15 %)
- 問題数:約 40〜60 問
出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate(試験コード:AI-102)
この試験は、Microsoft Azure 上で AI ソリューションを設計・構築・実装できる AI エンジニアを対象とした認定資格です。
Azure AI Studio、Azure Cognitive Services、Azure Machine Learning、コンピュータービジョン、自然言語処理、生成 AI(Azure OpenAI)などを活用し、エンドツーエンドの AI アプリケーションを開発するスキルを検証するものです。
AI ソリューションでは、モデル選定やデータ処理に加え、API の統合、RAG 構成、セキュリティ、パフォーマンス最適化など、実務的な開発力が重要です。
AI-102 は、これらの要素を総合的に扱う、Azure における「AI 実装スキルの中核資格」であり、生成 AI 時代のエンジニアに求められる実践力を証明します。
特に Azure OpenAI Service の利用が広がっている現在、プロンプト設計、モデルの微調整(Fine-tuning)、AI エージェント実装、RAG 構築といった領域が重要視されるため、AI-102 の価値はさらに高まっています。
試験内容は AI 技術の進化に合わせて随時更新されるため、詳細は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/ai-102/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:AI ソリューションの計画と管理(20–25 %)
- 第 2 分野:コンピュータービジョンソリューションの実装(15–20 %)
- 第 3 分野:自然言語処理(NLP)ソリューションの実装(20–25 %)
- 第 4 分野:会話型 AI ソリューションの実装(15–20 %)
- 第 5 分野:Azure AI Services / Azure OpenAI / Azure Machine Learning の統合と運用(20–25 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure Database Administrator Associate(試験コード DP-300)
この試験は、Microsoft Azure 上でデータベースワークロードを設計・管理・最適化できるデータベース管理者(DBA)を対象とした認定資格です。
Azure SQL Database、SQL Managed Instance、SQL Server on Azure VM などの SQL ベースサービスを中心に、オンプレミスとクラウドを横断したデータベース運用能力を検証するものです。
データベースのパフォーマンス監視、チューニング、バックアップとリカバリー、セキュリティ構成、可用性の確保、インシデント対応など、DBA に求められるスキルを実務レベルで問われます。
また、ハイブリッド環境やビジネス継続性(BC/DR)、Azure Monitor / Log Analytics などの監視ツール、T-SQL を使用した管理タスクなど、幅広い知識が求められます。
DP-300 は Azure における SQL データベース管理スキルの中核資格であり、データエンジニア、クラウドアーキテクト、アプリケーション開発者にとっても価値の高い資格です。
試験内容は Azure SQL のアップデートに応じて定期的に変更されるため、詳細は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/dp-300/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:データベースワークロードの計画と実装(15–20 %)
- 第 2 分野:安全な環境の実装(15–20 %)
- 第 3 分野:運用リソースの監視と最適化(15–20 %)
- 第 4 分野:クエリパフォーマンスの最適化(5–10 %)
- 第 5 分野:タスクの自動化(10–15 %)
- 第 6 分野:高可用性とディザスターリカバリー(20–25 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure Network Engineer Associate(試験コード AZ-700)
この試験は、Microsoft Azure 上でネットワークソリューションを設計・実装・管理できるネットワークエンジニアを対象とした認定資格です。
Azure Virtual Network、ExpressRoute、VPN Gateway、Azure Firewall、Front Door、Private Link、WAF、ロードバランサー、DNS などの主要ネットワークサービスを用いて、安全で高パフォーマンスなクラウドネットワークを構築する能力を検証するものです。
Azure Network Engineer は、オンプレミスとクラウドをまたぐハイブリッド構成や、グローバル分散システムの設計など、企業の基盤となるネットワーク領域を担当する重要な役割です。
AZ-700 は特に、セキュリティを意識したネットワーク設計や、冗長構成、プロトコルの理解、可観測性(Observability)など、実務に直結する高度な内容を扱っています。
また、Azure Security Engineer(AZ-500)、Azure Solutions Architect(AZ-305)などへのステップアップにもつながる資格です。
ネットワークサービスは頻繁にアップデートされるため、試験内容も適宜更新されています。最新情報は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-700/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:ハイブリッドネットワークの設計・実装(10–15 %)
- 第 2 分野:Azure Virtual Network の設計・実装(20–25 %)
- 第 3 分野:ルーティングの設計・管理(25–30 %)
- 第 4 分野:セキュアなネットワークの設計と管理(15–20 %)
- 第 5 分野:アプリケーションデリバリーサービスの設計(10–15 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Identity and Access Administrator Associate(試験コード SC-300)
この試験は、Microsoft Entra ID(旧 Azure Active Directory)を中心とした ID 管理およびアクセス管理ソリューションを設計・実装・運用できる管理者を対象とした認定資格です。
ユーザー・グループ管理、認証方式、条件付きアクセス、ID ガバナンス、アプリケーションのアクセス管理、認可の統制、ハイブリッド ID の構成など、エンタープライズ環境における ID / Access の実務スキルを検証するものです。
ID とアクセス管理は、ゼロトラスト戦略の最も重要な領域であり、クラウド環境を安全に運用するうえで不可欠です。
SC-300 は、セキュリティ管理者、クラウド管理者、インフラエンジニアにとって価値の高い資格で、Entra、Defender、M365 セキュリティを扱う業務に直結します。
さらに、セキュリティ上位資格(SC-200 / SC-400)や Azure Security Engineer(AZ-500)へのステップアップにも強く関連しています。
試験内容は Microsoft Entra の更新に合わせて頻繁に改訂されるため、詳細は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/sc-300/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:ID の管理(25–30 %)
- 第 2 分野:認証とアクセスの管理(25–30 %)
- 第 3 分野:アプリケーションへのアクセスの管理(15–20 %)
- 第 4 分野:ID ガバナンスの設計と実装(20–25 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Windows Server Hybrid Administrator Associate(試験コード AZ-800 + AZ-801)
この認定は、オンプレミス環境と Azure を組み合わせた ハイブリッド Windows Server インフラ を設計・運用・管理できる管理者(Administrator)を対象とした資格です。
Windows Server のコア機能に加え、Azure Arc、Azure Automanage、Azure Update Management、ハイブリッド ID、セキュリティ、可用性、仮想化など、エンタープライズ環境を支える高度なハイブリッド運用スキルを検証するものです。
Windows Server Hybrid Administrator は、オンプレミスとクラウドを安全かつ効率的につなぎ、既存資産を活かしながらモダナイズを進める重要な役割です。
当試験は実務寄りの内容が多く、オンプレ Windows Server の専門知識と Azure のハイブリッド機能を両立できることが求められます。
この認定は 2 つの試験(AZ-800 / AZ-801)に合格することで取得できます。
ハイブリッド管理の技術は頻繁に更新されるため、資格内容も適宜アップデートされています。
最新情報は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):
AZ-800(Windows Server Hybrid Core Infrastructure):
https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-800/AZ-801(Windows Server Hybrid Advanced Services):
https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-801/ - 出題範囲:
AZ-800:Windows Server Hybrid Core Infrastructure
第 1 分野:ハイブリッド環境での Windows Server の管理(15–20 %)
第 2 分野:オンプレミスおよびハイブリッドネットワーク インフラストラクチャの管理(20–25 %)
第 3 分野:ストレージとファイルサービスの管理(15–20 %)
第 4 分野:仮想化環境の管理(20–25 %)
第 5 分野:Windows Server のセキュリティとコンプライアンスの管理(10–15 %)
AZ-801:Windows Server Hybrid Advanced Services
第 1 分野:高度な Windows Server サービスの管理(20–25 %)
第 2 分野:高可用性ソリューションの管理(20–25 %)
第 3 分野:移行とモダナイゼーションの実装(15–20 %)
第 4 分野:監視・トラブルシューティングの実施(20–25 %)
第 5 分野:ハイブリッド ID とセキュリティの実装(10–15 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure Data Scientist Associate(試験コード DP-100)
この試験は、Microsoft Azure 上でデータサイエンスワークロードを設計・実装・運用できるデータサイエンティストを対象とした認定資格です。
Azure Machine Learning(Azure ML)を中心に、データ準備、特徴量エンジニアリング、モデルのトレーニング・評価、MLOps によるデプロイと管理、自動化、監視、責任ある AI の実装など、エンドツーエンドの ML ライフサイクルを運用する実践スキルを検証するものです。
Azure Data Scientist は、機械学習モデルをクラウド上で運用可能な形に落とし込み、ビジネス価値を生み出す役割を担います。
DP-100 は、モデル構築だけではなく、Azure ML Studio / SDK / CLI を活用したワークスペース管理、コンピュート管理、データセット管理、モデル登録、パイプライン化など実務寄りの内容が多いのが特徴です。
Azure OpenAI や生成 AI との統合需要が高まる中、Azure ML を活用した MLOps(継続的トレーニング・デプロイ)はさらに重要性が増しており、DP-100 の価値も年々向上しています。
試験内容は Azure ML のアップデートに合わせて随時変更されるため、最新情報は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/dp-100/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:Azure Machine Learning ワークスペースの管理(25–30 %)
- 第 2 分野:実験の実行とモデルのトレーニング(20–25 %)
- 第 3 分野:モデルの最適化と管理(20–25 %)
- 第 4 分野:モデルのデプロイと運用(30–35 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Security Operations Analyst Associate(試験コード SC-200)
この試験は、Microsoft のセキュリティソリューションを用いて、脅威の検出・調査・対応を行う セキュリティオペレーションアナリスト(SOC アナリスト) のスキルを検証する認定資格です。
Azure Sentinel(Microsoft Sentinel)、Microsoft Defender XDR(旧 Microsoft 365 Defender)、Microsoft Defender for Cloud などを活用し、SIEM / XDR の運用、インシデント対応、脅威ハンティング、セキュリティ改善を実施する能力が問われます。
Security Operations Analyst は、日々発生する脅威から組織を守る最前線を担う重要な役割です。
SC-200 は、SecOps、SOC チーム、Blue Team、セキュリティ運用に携わるエンジニアにとって必須レベルの実務スキルが求められ、SIEM / XDR ベースのクラウドセキュリティ運用を体系的に学べる資格です。
また、SC-200 は SC-300(ID 管理)や SC-100(Cybersecurity Architect)と密接に関連しており、クラウドセキュリティ全体を理解するための重要なステップにもなっています。
試験内容は Defender / Sentinel のアップデートに合わせて随時変更されるため、最新の試験ガイド参照が推奨されます。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/sc-200/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:Microsoft Sentinel を使用した脅威の軽減(45–50 %)
- 第 2 分野:Microsoft Defender XDR を使用した脅威の軽減(25–30 %)
- 第 3 分野:Microsoft Defender for Cloud を使用した脅威の軽減(25–30 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Specialty/Expert(専門・上級)レベル:高度な設計・専門領域を極める
ここからは、さらに一歩踏み込んだ 専門・上級レベル の資格です。
実務経験を積んだうえで挑戦することで、アーキテクトとしての信頼や、専門職としての厚みを増すことができます。
Microsoft Certified: Azure Cosmos DB Developer Specialty(試験コード DP-420)
この試験は、Azure Cosmos DB を利用した高性能・スケーラブルなアプリケーション開発を行う開発者を対象とした認定資格です。
Cosmos DB のデータモデル選定、パーティション戦略、スループット管理、クエリ最適化、トランザクション処理、変更フィード(Change Feed)、セキュリティ、可用性、SDK を用いたアプリケーション統合など、エンタープライズ規模の NoSQL システム設計能力を検証するものです。
Cosmos DB はグローバル分散、高可用性、低レイテンシを実現するため、従来の RDBMS とは異なるアーキテクチャ理解が求められます。
DP-420 は、Cosmos DB の理論知識だけでなく、実践的な実装、API の利用(Core/SQL API、MongoDB API、Cassandra API など)、パフォーマンス最適化に踏み込む専門性の高い資格です。
Azure を活用した大規模分散システム開発や、SaaS / マイクロサービス / イベントドリブン構成に関わる開発者にとって、非常に価値の高い認定です。
試験内容は Cosmos DB のアップデートに合わせて頻繁に変更されるため、最新情報は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/dp-420/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:データモデリングとパーティション戦略の設計(20–25 %)
- 第 2 分野:Cosmos DB に対するソリューションの統合(15–20 %)
- 第 3 分野:Cosmos DB コンテナーおよびデータベースの管理(25–30 %)
- 第 4 分野:Cosmos DB の最適化とトラブルシューティング(20–25 %)
- 第 5 分野:Cosmos DB のセキュリティとコンプライアンスの実装(10–15 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure Virtual Desktop Specialty(試験コード AZ-140)
この試験は、Microsoft Azure 上で Azure Virtual Desktop(AVD)環境の設計・実装・運用 を行うエンジニアを対象とした認定資格です。
AVD は、仮想デスクトップおよびアプリケーションをクラウドから安全かつ柔軟に提供するサービスであり、リモートワークや分散チーム環境に欠かせないソリューションです。
AZ-140 では、ホストプール、セッションホスト、FSLogix、ネットワーク構成、ID 管理(Entra ID / ハイブリッド ID)、プロファイル管理、アプリ配信、セキュリティ、監視、トラブルシューティングなど、AVD のエンドツーエンド構築スキルを検証します。
Azure Virtual Desktop の構築には、Windows、ネットワーク、セキュリティ、ID、ストレージなど複数の領域の知識が必要であり、AVD 専門家としての高度な技術力を証明できる資格です。
また、Azure Administrator(AZ-104)や Azure Security Engineer(AZ-500)の上位スキルとしての位置づけも持ち、企業の EUC(エンドユーザーコンピューティング)領域で高く評価されます。
試験内容は AVD 機能の更新に合わせて随時改訂されるため、最新の試験ガイドを参照することが推奨されます。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-140/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:Azure Virtual Desktop インフラストラクチャの計画(10–15 %)
- 第 2 分野:AVD の実装と管理(25–30 %)
- 第 3 分野:セッションホストとアプリケーションの管理(20–25 %)
- 第 4 分野:AVD ユーザー環境とアプリの設定(15–20 %)
- 第 5 分野:監視・パフォーマンス最適化・トラブルシューティング(20–25 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure for SAP Workloads Specialty(試験コード AZ-120)
この試験は、Microsoft Azure 上で SAP ワークロードを設計・移行・管理できるエンジニア を対象とした専門認定資格です。
SAP S/4HANA、SAP NetWeaver、SAP BW/4HANA などの基幹システムを Azure へ適切にデプロイし、パフォーマンス、可用性、セキュリティ、運用を最適化するスキルを検証します。
SAP on Azure は、企業の基幹業務を支える重要領域であり、クラウド移行の中でも特に複雑で高度なスキルが求められます。
AZ-120 は、SAP と Azure の両方の専門知識を兼ね備えたエンジニアを証明する資格であり、ハイブリッドインフラ、ネットワーク設計、ストレージ、コンピュート、バックアップ、災害対策(DR)、モニタリングなど幅広い領域をカバーします。
また、SAP Basis、クラウドアーキテクト、インフラエンジニア、移行コンサルタントにとって価値が高く、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の中心的役割を担うスキルセットを証明できます。
試験内容は SAP と Azure 双方のアップデートに応じて改訂されるため、最新情報は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-120/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:SAP ワークロード用 Azure アーキテクチャの計画(10–15 %)
- 第 2 分野:SAP ワークロードのインフラストラクチャの実装(25–30 %)
- 第 3 分野:SAP アプリケーションの移行(20–25 %)
- 第 4 分野:SAP ワークロードの監視、オペレーション、保守(20–25 %)
- 第 5 分野:高可用性と災害対策(15–20 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Power Platform Solution Architect Expert(試験コード PL-600)
この試験は、Microsoft Power Platform を用いた エンタープライズ向けアプリケーションの設計・実装をリードできるソリューションアーキテクト を対象とした認定資格です。
Power Apps、Power Automate、Power BI、Power Virtual Agents、Dataverse、Azure との統合を含む全体アーキテクチャを設計し、要件定義から運用までのソリューション開発ライフサイクルを成功に導くスキルを検証します。
Power Platform Solution Architect は、ビジネス要件を技術設計へ落とし込み、アプリ設計、データモデリング、ガバナンス、セキュリティ、統合、拡張性、パフォーマンス最適化など、広範な領域に責任を持つ役割です。
PL-600 は特に、ノーコード/ローコード開発をベースにしながら、Azure、Microsoft 365、Dynamics 365 と統合した高度な業務アプリケーションを実現するための専門的な設計スキルを証明します。
Power Platform の採用が増加する中、プロジェクトリードやアーキテクト、コンサルタントにとって PL-600 は極めて価値の高い資格です。
試験内容は Power Platform の継続的なアップデートに合わせて更新されるため、最新情報は試験ガイドをご参照ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/pl-600/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:ソリューションのビジョンと要件の定義(35–40 %)
- 第 2 分野:ソリューションアーキテクチャの設計(40–45 %)
- 第 3 分野:ソリューションの実装とガバナンスの確立(15–20 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert(試験コード AZ-305)
この試験は、Microsoft Azure 上で 高度なソリューションアーキテクチャを設計できるエキスパートレベルのクラウドアーキテクト を対象とした認定資格です。
企業の要件に基づいて、コンピューティング、ネットワーク、ストレージ、ID、セキュリティ、アプリケーション、データベース、可用性、コスト最適化などを統合し、エンタープライズ規模のクラウドソリューションを設計する能力が問われます。
Azure Solutions Architect は、ビジネス要件をクラウドアーキテクチャに変換し、リスク評価、システム間連携、セキュリティモデル、可用性設計、ガバナンス、運用モデルまで、クラウド導入の全工程をリードする役割です。
AZ-305 は、Azure Administrator(AZ-104)や Azure Network Engineer(AZ-700)、Azure Security Engineer(AZ-500)などの運用系知識を前提にしており、高度に実戦的な資格として位置づけられています。
設計力が重視されるため「どのサービスをどう組み合わせるか」を論理的に判断する内容が多く、アーキテクト職やクラウドコンサルタントにとって非常に価値の高い資格です。
試験内容は Azure の機能アップデートに伴い随時更新されるため、最新の試験ガイドをご確認ください。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-305/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:ID、ガバナンス、プライバシー、およびコンプライアンスソリューションの設計(25–30 %)
- 第 2 分野:データストレージソリューションの設計(25–30 %)
- 第 3 分野:ビジネス継続性ソリューション(BC/DR)の設計(10–15 %)
- 第 4 分野:インフラストラクチャソリューションの設計(25–30 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Microsoft Certified: DevOps Engineer Expert(試験コード AZ-400)
この試験は、Microsoft Azure 上で DevOps プロセスとツールを用いて継続的インテグレーション(CI)、継続的デリバリー(CD)、インフラストラクチャ自動化、監視、セキュリティ統合 を実践できる DevOps エンジニアを対象としたエキスパート認定です。
Azure DevOps、GitHub、Azure Pipelines、Infrastructure as Code(IaC)、Azure Monitor、セキュリティシフトレフトなど、DevOps 実装に必要な技術領域を横断的に扱います。
DevOps Engineer は、開発チームと運用チームを統合し、ソフトウェアのデリバリー速度と品質を向上させる役割を担います。
AZ-400 はアーキテクチャ設計、パイプライン構築、環境戦略、GitHub Actions、セキュリティ自動化、テスト自動化、監視基盤構築など、実務に直結した専門的知識を証明する資格です。
Azure Administrator(AZ-104)または Azure Developer(AZ-204)のいずれかに合格済みであることが前提条件となり、運用と開発の両側面が求められる高度な試験となっています。
試験内容は Azure DevOps や GitHub の更新に合わせて随時変更されるため、最新の試験ガイド参照が推奨されます。
- 試験ガイド(公式ドキュメント):https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/exams/az-400/
- 出題範囲:
- 第 1 分野:DevOps プロセスの設計(10–15 %)
- 第 2 分野:ソースコード管理戦略の実装(15–20 %)
- 第 3 分野:継続的インテグレーション(CI)の実装(20–25 %)
- 第 4 分野:継続的デリバリー(CD)の設計と実装(10–15 %)
- 第 5 分野:依存関係管理の実装(5–10 %)
- 第 6 分野:アプリケーションインフラストラクチャの実装(15–20 %)
- 第 7 分野:監視、ログ、セキュリティの自動化(10–15 %)
- 問題数:約 40〜60 問
- 出題形式:択一選択問題(1 つ正解)、複数選択問題(複数正解)、ドラッグ&ドロップ、ケーススタディ形式
合格基準:スコア 100~1000 のうち 700 以上で合格
- 試験時間・費用:120 分、20,300(税別)(時期により変動)
Azure 資格の選び方と学習ルートの基本
「種類が多くて、どれを選べばいいか分からない」という声もよくあります。
そこで、ここではシンプルな考え方をお伝えします。
クラウド未経験・IT 初学者
→ まずは AZ-900(Azure Fundamentals) からスタートするのがおすすめです。
その後、興味に応じて AZ-104 / AZ-204 / DP 系 / AI 系などに進むイメージです。既に IT 業務経験がある(オンプレ運用・開発経験など)
→ クラウドの全体像を押さえるために AZ-900 を短期間で取り、その後は自分のロールに近い Associate 資格に進みます。既に Azure 実務経験がある / リードエンジニア・PM クラス
→ Associate レベルを一通り取得し、ソリューションアーキテクトやスペシャリティ資格で専門性を高めていく戦略が一般的です。
大切なのは、「一気にすべてを取ろう」としないことです。
最初の1つを取り、そこで得た知識を実務で活かしながら、次のステップに進む流れがストレスも少なく、成果も感じやすくなります。
代表的な Azure 資格 試験の概要と特徴
ここからは、先ほど名前が出てきた代表的な資格について、もう少し踏み込んで解説していきます。
試験の対象者・範囲・難易度のイメージを持つことで、自分がどこから着手すべきかがより具体的になります。
Azure Fundamentals(AZ-900)の詳細
対象者
クラウドをこれから学び始める方
IT 業界に入ったばかりで、クラウド全般の基礎を固めたい方
エンジニア以外の職種(営業・企画・コンサルなど)で Azure に触れる機会がある方
IT スキルがまったくのゼロでは少し大変かもしれませんが、それでも「ネットワークやサーバーの基礎に触れたことがある」程度の方なら、十分に学習のスタートラインに立てます。
試験範囲のイメージ
具体的には、次のようなテーマが扱われます。
クラウド概念(オンプレとの違い、IaaS / PaaS / SaaS の違い)
Azure のアーキテクチャ(リージョン・可用性ゾーン・サブスクリプションなど)
代表的な Azure サービス(VM、ストレージ、ネットワーク、App Service など)の概観
セキュリティ・コンプライアンス・アイデンティティ管理の基本
コスト管理・サポートプラン・ライセンスの基本的な考え方
どのトピックも「基礎」を扱うため、細かい設定値を暗記するというよりは、「考え方」や「どのサービスが何をするためのものか」を理解しておくことが重要です。
試験形式・難易度
試験形式:選択式問題が中心
問題数:おおよそ 40〜60 問前後(時期・バージョンによって変動)
試験時間:1時間前後
体感難易度:クラウド未経験でも、しっかり準備すれば十分合格を狙えるレベル
必要な学習時間は人によって異なりますが、クラウド未経験の方でも 20〜30 時間程度 の学習で合格したという声が多く聞かれます。
仕事や学業の合間に勉強する場合でも、数週間〜1ヶ月を目安に学習計画を立てるとよいでしょう。
Azure Data Fundamentals(DP-900)の詳細
対象者
データベースやデータ分析の基礎をクラウドで学びたい方
将来的にデータエンジニア/データアナリスト/BI エンジニアなどを目指す方
すでに SQL や BI ツールを触ったことがあり、Azure 上でのデータ活用を知りたい方
試験範囲のイメージ
DP-900 では、データの扱いに関する基本的なトピックが幅広くカバーされます。
リレーショナルデータの概念(テーブル・主キー・外部キー・正規化など)
非リレーショナルデータ(ドキュメント、グラフ、キーバリューなど)
データウェアハウスやデータレイクといった分析基盤の考え方
Azure SQL Database、Cosmos DB、Azure Synapse Analytics など主要サービスの概要
技術的なディテールというよりは、「どのような種類のデータを、どのような用途で、どのサービスを使って扱うのか」を理解することが中心になります。
難易度のイメージ
SQL の基本やデータベースの概念に触れたことがある方にとっては、比較的スムーズに理解できる内容です。
一方で、データの世界が初めての場合は、用語に慣れるまで少し時間がかかることもあります。そういう意味で、「IT 未経験+データ未経験」だとややハードルは上がりますが、Azure のデータ周りに関心があるなら挑戦する価値は高い資格です。
Azure Administrator Associate(AZ-104)の詳細
対象者
Azure 環境の運用・管理を担当するインフラエンジニア
オンプレミスのサーバー管理からクラウド運用へキャリアチェンジしたい方
社内の Azure プラットフォームを維持・運用する役割の方
試験範囲
AZ-104 は、Azure 管理者として押さえておきたいトピックがぎっしり詰まっています。代表的な範囲は以下の通りです。
Azure サブスクリプションとリソースグループの管理
仮想マシンのデプロイ・管理・スケーリング
ストレージアカウントの構成、バックアップ・リストア
仮想ネットワークの設計、VPN 接続、名前解決
アイデンティティとアクセス管理(Azure AD、ロールベースアクセス制御など)
監視・ログ・アラート・メトリックの活用
それぞれが実務で頻繁に触れる要素であり、「とりあえず動かす」だけでなく、「運用し続ける」ための観点も問われる試験になっています。
難易度のイメージ
仮想マシンやネットワークの運用経験があるとかなり有利
未経験から挑戦する場合は、ハンズオン演習をしっかりやる必要あり
学習時間の目安:1〜3ヶ月程度(実務経験の有無により大きく変動)
「Azure の管理を任せても安心」と言ってもらえる水準を目指すなら、AZ-104 の範囲をしっかり押さえておくと安心です。
Azure Developer Associate(AZ-204)
対象者
Web アプリケーションや API の開発経験があるソフトウェアエンジニア
オンプレミス中心からクラウドネイティブな開発スタイルにシフトしたい方
Azure の PaaS サービスを使ってアプリケーションを構築したい方
試験範囲
App Service や Functions を用いたアプリ開発
Azure Storage(Blob/Table/Queue)とアプリの連携
Cosmos DB を使ったスケーラブルなデータ処理
Event Grid / Service Bus / Event Hubs を使った分散メッセージング
認証・認可(Azure AD / OAuth 2.0 / OpenID Connect)
ログ・監視・トラブルシューティング
コードによる実装が前提となるため、プログラミング自体に慣れていないと難しく感じるかもしれません。一方で、すでに何らかの言語で開発経験がある方にとっては、「オンプレ × 自社サーバー」から「Azure × PaaS」へと頭を切り替える、とても良いきっかけになります。
Azure Security Engineer Associate(AZ-500)
対象者
セキュリティエンジニア
インフラエンジニアの中でもセキュリティ寄りの業務をしている方
ゼロトラストやクラウドセキュリティの設計に携わる予定のある方
試験範囲
アイデンティティ保護(多要素認証・条件付きアクセスなど)
ネットワークセキュリティ(Firewall、NSG、WAF)
データ保護(暗号化・鍵管理)
セキュリティログ・アラート・脅威検知
Defender シリーズや Security Center の活用
特に、Azure AD によるアクセス制御や、さまざまなログの見方・活かし方を理解しておくことが重要です。
Azure Solutions Architect Expert(AZ-305)
対象者
システム全体設計を担当するアーキテクト
リードエンジニア・テックリード・プリセールスなどのポジション
複数システムをまたぐ統合・移行プロジェクトに関わる方
試験範囲
コンピューティング / ストレージ / ネットワークをまたぐアーキテクチャ設計
可用性・冗長構成・災害対策(DR)戦略
セキュリティとコンプライアンス要件を踏まえた設計
コスト最適化とスケーラビリティ
ハイブリッド構成、オンプレミス連携
単にサービスの知識があるだけでは足りず、「なぜこの構成にしたのか」を説明できる力が問われる試験です。
Azure の実務経験を数年積んだあと、次のステップとして目指すのに適した資格だと言えるでしょう。
その他のスペシャリティ資格
ネットワーク特化:Azure ネットワーキングに関する設計・運用を深掘り
仮想デスクトップ:Azure Virtual Desktop を用いたリモート環境構築
SAP:Azure 上で SAP システムを動かす際の知識・ベストプラクティス
データエンジニアリング:DP-203 など、データパイプラインやETL、分析基盤構築に特化
自分の専門性や将来のキャリアプランに合わせて、これらを組み合わせて取得していくイメージです。
レベル別の学習ロードマップと資格取得戦略
ここでは、「自分はどこから始めるのがよさそうか?」という視点で、タイプ別の学習ロードマップを整理します。
初学者向けロードマップ(クラウド・IT ほぼ未経験)
「クラウドどころか、そもそもサーバーやネットワークもあまりわからない」という方は、以下のようなステップをイメージしてみてください。
クラウドの全体像を知る(AZ-900)
用語をひととおり理解し、Azure の画面構成や主要サービスをざっくり把握します。
ハンズオンで、仮想マシンやストレージを簡単に作ってみるだけでも理解が深まります。
興味のある分野を選ぶ
インフラ(運用)に興味がある → AZ-104
開発に興味がある → AZ-204
データ・AI が好き → DP-900 / AI-900 を経由して上位資格へ
Associate 資格にチャレンジ
日常の学習時間:平日は30〜60分、休日にまとまった時間(2〜4時間)を確保
ハンズオンを通じて「実際の業務で使うイメージ」を意識しながら学習します。
実務経験を積みながら、必要に応じて上級資格へ
AZ-104 取得後に Azure 管理を担当する仕事に挑戦
その経験を元に、将来的にアーキテクトやスペシャリティ資格に進むこともできます。
経験者向けロードマップ(IT 経験はあるが Azure はこれから)
既にオンプレミスのサーバー運用や Web アプリ開発の経験がある方は、「基礎も押さえつつ、一気に Associate レベルまでいく」というイメージが近いかもしれません。
短期間で AZ-900 を取得
すでにITの基礎がある場合、AZ-900は1〜2週間ほどで合格を目指す方も多いです。
クラウド固有の概念や Azure 特有の用語を整理する意識で、効率的に学びます。
自分のロールに合った Associate へ進む
インフラ経験がある → AZ-104
アプリ開発経験がある → AZ-204
セキュリティに興味がある → AZ-500
仕事でデータを扱っている → DP-900 → DP-203 へ
学習と実務をリンクさせる
実際の業務課題を、「これを Azure でやるならどうするか?」と考えながら学ぶと、理解が早く深くなります。
学んだことを社内勉強会で共有するのも、アウトプットになり非常に有効です。
専門職向けロードマップ(データ / AI / セキュリティ / アーキテクト)
すでに特定分野での経験がある方は、「Azure 上でその専門性をどう活かすか?」という観点でロードマップを組んでいきます。
データ分析基盤に関わっている
→ DP-900 → DP-203(Data Engineer)という流れで、データレイクやパイプライン構築を体系的に学ぶ。AI モデルや AI サービスに関わっている
→ AI-900 → AI-102(Azure AI Engineer)へ進み、Cognitive Services や Bot の設計・実装スキルを証明する。セキュリティエンジニアとして活動している
→ AZ-500 を中心に、必要に応じてネットワークやアイデンティティ関連の技術も併せて深堀りする。システム全体の設計に関わるアーキテクト
→ Associate レベルの資格を一通り押さえた上で、AZ-305 などのエキスパート資格へ進む。
どのパターンでも共通しているのは、「資格取得をゴールにしない」ということです。
資格はあくまで通過点であり、学んだ内容を実務でどう活かすかが、最終的な価値を決めていきます。
Azure 資格 試験に合格するための具体的な勉強法
ここからは、より実践的な勉強方法に踏み込んでいきます。
闇雲に勉強するのではなく、試験範囲と自分の現状を意識した「戦略的な学習」を心がけることで、効率よく合格を目指せます。
公式情報(試験ガイド)のチェックは必須
まず何より大切なのが、Microsoft 公式の試験ページ を必ず確認することです。
試験コード(AZ-900 / AZ-104 など)
対象者(どんなロールを想定しているか)
測定されるスキル(スキル領域とその割合)
試験の言語・時間・形式
といった情報がまとめられています。
特に、「測定されるスキル」の部分は、そのまま勉強のチェックリストに使えるほど重要です。
学習計画をざっくりでも立てておく
資格勉強を始めるときにありがちなのが、「とりあえず本を買って、最初の章から読み始める」というパターンです。
もちろん間違いではありませんが、それだと途中でペース配分がわからなくなり、モチベーションを維持しづらくなります。
おすすめなのは、次のようなざっくりとした計画を立てることです。
学習期間の目安を決める
AZ-900:2〜4週間
Associate:1〜3ヶ月
など、自分の生活リズムを考えながら、無理のない期間を設定します。
学習する曜日と時間帯を決める
平日は毎日 30 分だけでも触れる
休日の午前中に 2 時間じっくり勉強する
といったルールを作っておくと、習慣化しやすくなります。
章ごとの目標を立てる
1週目:クラウドの基礎と Azure の全体像
2週目:主要サービスの理解とハンズオン
3週目:模擬試験&苦手分野の洗い出し
のように、週単位でゴールを決めておくと全体像が見えやすくなります。
インプットとアウトプットをセットで行う
資格勉強というと、本を読んだり動画を視聴したりする「インプット」に偏りがちですが、実力として定着させるには アウトプット が欠かせません。
インプット
書籍やオンライン教材で知識を得る
公式ドキュメントや Microsoft Learn を読み進める
アウトプット
Azure ポータルや CLI を実際に触ってみる
ノートに図を書いたり、自分の言葉でまとめる
模擬試験を解いて、理解度を確認する
特に Azure の場合、「ポータル画面を一度でも自分の手で触ったことがあるかどうか」で理解度が大きく変わります。
サービスの設定画面やメニュー構成を見ながら勉強することで、試験の問題文の意味もスッと入ってくるようになります。
ハンズオン演習の進め方
Azure 資格 試験の勉強をするうえで、ハンズオンはとても強力な学習手段です。
無料またはトライアルの Azure アカウントを活用する
チュートリアルに沿って、仮想マシンやストレージを実際に作成してみる
失敗しても構わないので、さまざまなパターンを試してみる
作成したリソースは、課金が続かないように最後に削除する習慣をつける
特に AZ-104 や AZ-204 などの Associate レベル以上では、
「設定項目の名前を見たことがあるかどうか」が問題を解くうえで大きな違いになります。
模擬試験・問題演習の使い方
模擬試験は、「合格ラインとの差」を具体的に把握できるツールです。
使い方のポイントは次の通りです。
ある程度インプットが進んだら、一度模擬試験を解いてみる
正答率が 60〜70% 程度であれば、まだ理解が浅い領域が多いと判断する
間違えた問題を、「なぜ間違えたのか」を解説付きで徹底的に振り返る
苦手な分野をまとめて、集中的に学習する
試験直前には 80% 以上の正答率を安定して取れるレベルを目指す
模擬試験は「何点だったか」だけで一喜一憂するのではなく、「自分の弱点をあぶり出すツール」として使うのがおすすめです。
試験当日に向けての準備
試験当日に焦らないために、事前に次の点を確認しておきましょう。
受験方式(会場受験かオンライン受験か)
必要な身分証明書や環境(カメラ・マイクなど)
試験時間と問題数
途中で見直しができるかどうか
当日は、早めに準備を整えて、心の余裕を持って臨むことが大切です。
試験直前は新しいことを詰め込むよりも、これまでの学習内容を軽く見直して、落ち着いた状態を保つ方が、結果的に良いパフォーマンスにつながりやすくなります。
Azure 資格 試験 合格体験記
ここでは、実際に Azure 資格 試験に合格した人をイメージしやすいように、合格体験記を紹介します。
自分の状況に近いケースを探しながら、「こういう勉強法もあるんだな」と参考にしてみてください。
合格体験記 A:インフラエンジニアから Azure 管理者へ
プロフィール
年齢:26歳
職種:インフラエンジニア
経験:Windows サーバー・ネットワーク運用 3 年、クラウド未経験
受験した資格
AZ-900(Azure Fundamentals)
AZ-104(Azure Administrator Associate)
学習期間
AZ-900:3 週間(平日 1 時間、休日 3 時間)
AZ-104:2 か月(平日 1.5 時間、休日 4 時間)
学習方法
AZ-900 の準備
クラウドの概念は何となく知っている程度だったので、まずは入門書を一冊通読。
その後、Microsoft Learn の AZ-900 向けモジュールを一通りこなす。
仮想マシンを立ててみたり、ストレージアカウントを作ってみたりと、簡単なハンズオンも実施。
AZ-104 の準備
書籍とオンライン講座をベースに、章ごとにハンズオンを行うスタイルで勉強。
「仮想ネットワーク」「NSG」「VPN」など、ネットワークまわりは苦手意識があったため、重点的に演習。
模擬試験を 3 回ほど解き、最終的に 80% 前後の正答率で安定するまで繰り返し実施。
結果
AZ-900:スコア 83% で合格
AZ-104:スコア 78% で合格
本人コメント(要約)
クラウド未経験で不安もありましたが、実際にポータルを触りながら勉強したことで、
「あ、このサービスはこういう画面なんだ」とイメージを持てるようになりました。
教科書だけ読んでいたらここまで理解は進まなかったと思います。
合格後、社内の Azure プロジェクトにも参加できるようになり、キャリアの幅が広がりました。
合格体験記 B:データ分析エンジニアから AI エンジニアへ
プロフィール
年齢:31歳
職種:データ分析エンジニア
経験:SQL・BI ツール(Power BI など)を 5 年、クラウドは一部利用
受験した資格
DP-900(Azure Data Fundamentals)
AI-900(Azure AI Fundamentals)
AI-102(Azure AI Engineer Associate)
学習期間
DP-900:4 週間
AI-900:5 週間
AI-102:3 か月
学習方法
DP-900
データの基礎は既に持っていたため、Azure 上での位置付けを確認するイメージで学習。
各データサービスの用途と特徴を表にまとめ、自分なりの「選定基準」を作成。
AI-900
機械学習の基本をおさらいしつつ、Azure の AI サービスを俯瞰。
Cognitive Services をいくつか試し、画像認識・テキスト分析などを実際に動かしてみる。
AI-102
実務に近い形で、小さめの AI アプリケーションを自作。
画像認識+テキスト生成を組み合わせたデモアプリを作り、ポートフォリオとしても活用。
結果
DP-900・AI-900:いずれも一発合格
AI-102:スコア 75% で合格
本人コメント(要約)
もともとデータ分析の仕事はしていましたが、Azure 上でのデータ基盤・AI サービスの扱いについては曖昧な部分も多くありました。
資格勉強を進める中で、「どのワークロードにはどのサービスを選べばいいか」が整理され、
提案や設計の場面でも自信を持って話せるようになりました。
AI-102 の勉強では、実際にアプリを作ってみたことが一番の学びになりました。Azure 資格 試験に関するよくある質問(FAQ)
最後に、Azure 資格 試験に関してよく聞かれる疑問を、Q&A形式でまとめます。
Q1. 試験に落ちた場合、すぐに再受験できますか?
A. 試験によって細かなルールは異なりますが、一般的には一定期間(例:24時間以上)を空けて再受験する必要があります。
再受験でも受験料はかかりますので、一度目で感触をつかんだ後は、弱点をしっかりと分析してから再挑戦するのがおすすめです。Q2. 資格に有効期限はありますか?
A. 資格によって有効期限の有無や長さが異なります。
一部の基礎資格では有効期限が明確に定められていないこともありますが、多くのロールベース資格は一定期間ごとに更新が必要です。
いずれにしても、最新情報は必ず公式サイトで確認しましょう。Q3. 合格ライン(必要な点数)は決まっていますか?
A. Microsoft は具体的な合格点を公開していません。
そのため、多くの受験者は「模擬試験で 80% 以上正解できるかどうか」を一つの目安としていることが多いです。Q4. 日本語で受験できますか?
A. 多くの Azure 資格 試験は日本語でも提供されていますが、すべての試験が必ず日本語対応というわけではありません。
「どの言語で受験可能か」は公式試験ページに記載されていますので、事前に確認しておきましょう。Q5. どれくらい勉強すれば合格できますか?
A. これは本当に人それぞれですが、目安としては以下のように考える方が多いです。
AZ-900:クラウド未経験で 20〜40 時間程度
Associate:1〜3 か月程度(実務経験ありなら短縮可能)
大切なのは、時間の長さではなく、「どれだけ集中して理解しながら進められたか」です。
模擬試験やハンズオンをうまく組み合わせることで、効率よく合格ラインへ近づくことができます。まとめ 〜Azure 資格 試験をキャリアの追い風に〜
ここまで、「Azure 資格 試験」についてかなりじっくりと見てきました。
最後に、本記事のポイントを改めて整理しておきます。
Azure 資格 試験は、Fundamentals → Associate → Expert / Specialty という階層で構成されており、初心者から上級者まで段階的にステップアップできるようになっている。
初めての方は AZ-900 から、経験者は自分のロールに近い Associate 資格(AZ-104 / AZ-204 / DP 系 / AI 系 など)から挑戦するのがおすすめ。
試験勉強を通じて、実務で使える知識や考え方が体系的に身につき、キャリアの選択肢も広がる。
学習のコツは「公式情報の確認」「計画的な学習」「ハンズオン演習」「模擬試験での弱点把握」の 4 つ。
合格体験記にあるように、仕事をしながらでも無理のないペースで合格を目指すことは十分可能。
Azure の世界はとても広く、最初はサービスの数に圧倒されるかもしれません。
しかし、ひとつひとつ資格を取得しながら学んでいくことで、
「あ、このサービスはあの時学んだあの仕組みに近いな」
「この要件なら、Azure のこの機能を組み合わせれば解決できそうだ」
と、だんだんと頭の中で地図がつながっていく感覚を味わえるようになります。
これから Azure を本格的に学びたい方にとって、Azure 資格 試験は非常に良いスタートライン です。
ぜひ、自分に合った試験を選び、無理のないペースで一歩ずつ進めてみてください。
その一歩が、きっと数年後の大きなキャリアの差につながっていきます。

