Azure Fundamentals 勉強方法 完全ロードマップ
- はじめに:Azure Fundamentals 勉強方法で迷っていませんか?
- Azure Fundamentals(AZ-900)の基本情報と位置づけ
- 著者プロフィール&合格体験記
- 前提別:Azure Fundamentals 合格までの勉強時間の目安
- Azure Fundamentals 勉強方法の全体戦略:3フェーズで考える
- フェーズ1:Microsoft Learn+公式トレーニングで全体像をインプット
- フェーズ2:日本語書籍で知識を体系化する
- フェーズ3:問題演習・模擬試験でアウトプットを固める
- ドメイン別:効率の良い勉強方法と押さえるべき公式リファレンス
- 合格体験にもとづく2か月学習スケジュール(平日1〜1.5h想定)
- よくある失敗パターンとその対策
- 合格後のおすすめステップ:次にどこへ進むか
- まとめ:Azure Fundamentals 勉強方法チェックリスト
はじめに:Azure Fundamentals 勉強方法で迷っていませんか?
「Azure Fundamentals 勉強方法」で検索してこの記事にたどり着いた方は、おそらくこんな不安を抱えていると思います。
- Azureは触ったことがあるけれど、本格的に勉強したことはない
- AWSやオンプレの経験はあるが、Azureの用語やサービス構成に自信がない
- 仕事が忙しくて、平日は1時間前後しか勉強時間が取れない
- Microsoft Learn・書籍・Udemy模試…何から手をつければいいのか分からない
この記事では、こうした不安を一つずつ解消できるように、
- 公式の試験ガイド・Microsoft Learnの情報 をベースに試験の中身を整理しつつ
- 大手SIer勤務インフラ/クラウドエンジニア(2021年新卒)のリアルな合格体験 を交えながら
- 「平日1〜1.5時間・週末3〜4時間」で2か月前後を想定した現実的な勉強プラン
- 具体的な教材の組み合わせ方と、日々の勉強メニュー
まで落とし込んで解説していきます。
読み終わるころには、
「このスケジュールと教材なら、自分もAzure Fundamentalsに合格できそうだ」
というイメージがかなりはっきりしているはずです。
Azure Fundamentals(AZ-900)の基本情報と位置づけ
Azure Fundamentalsはどんな試験?
Azure Fundamentals(試験コード:AZ-900)は、MicrosoftのAzure認定資格の中で「クラウド・Azureの基礎理解を証明するエントリー試験」という位置づけです。公式の認定ページでは、次のような人を主な対象者としています。
- クラウドの基本概念とAzureの基礎を体系的に理解したいITエンジニア
- インフラ・アプリ開発・営業・企画など、ロールを問わずAzureの全体像をつかみたい人
- 将来、Azure Administrator(AZ-104) などロールベース資格に進みたい人の第一歩
AWSでいう「クラウドプラクティショナー」に近い立ち位置で、「Azureとは何か」「どんなサービスがあり、どう組み合わせるのか」を俯瞰できることがゴールです。
試験形式・時間・言語など
公式情報および試験ガイドを踏まえると、AZ-900は概ね以下のような仕様です。
- 試験コード:AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals
- 問題形式:選択式(単一選択・複数選択、ドラッグ&ドロップなど)
- 試験時間:45分(試験後にアンケートあり)
- スコア範囲:100〜1000点
- 合格ライン:700点以上(スケールスコア)
- 受験方法:テストセンター/オンライン監督付き試験
- 提供言語:日本語を含む複数言語(英語/日本語/中国語など)
- 受験費用:国・地域によって変動(日本では1万円台前半になることが多い)
合否判定は「試験全体のスコア」で行われ、ドメインごとに足切りがあるわけではありません。どこか一部がやや弱くても、他でカバーできれば合格できます。
出題ドメインと配点
Microsoft公式のAZ-900 Study Guideによると、出題範囲は大きく次の3ドメインに分かれます。
- Describe cloud concepts(クラウドの概念):25〜30%
- Describe Azure architecture and services(Azureのアーキテクチャとサービス):35〜40%
- Describe Azure management and governance(管理・ガバナンス):30〜35%
クラウドの基本概念・Azureの中核サービス・管理やコスト、セキュリティといった幅広い内容を、「ざっくり一通り説明できる」 レベルまで押さえる試験、というイメージを持ってもらえればOKです。
著者プロフィール&合格体験記
参考までに著者のプロフィールと合格体験記を記載します!
- 職種:大手SIer勤務のインフラ/クラウドエンジニア(2021年新卒入社)
- 経験:オンプレ案件が長く、近年はAWS案件も少し触っている
- Azure経験:社内のPoCや簡単な検証で少し触った程度で、本格運用経験はまだ少ない
- 勉強に使えた時間:
- 平日:仕事終わり〜寝る前に 1〜1.5時間
- 週末:午前または午後に 3〜4時間
この状態から、約60〜70時間 の学習でAzure Fundamentals(AZ-900)に合格しました。
なぜAzure Fundamentalsを受けようと思ったか
もともとAWSメインでキャリアを積んできましたが、
- 大手SIerとして「マルチクラウド前提」の提案が増えていた
- お客様から「Azureでも同じ構成って組めますか?」と聞かれることが増えた
- 社内の評価項目としてAzure認定(特にAZ-900)が分かりやすい指標になっていた
という背景から、「まずはAzureの全体像をきちんと押さえたい」と考えたのがきっかけです。
最初につまずいたポイント
最初の1〜2週間でつまずいたのは、「用語はAWSと似ているのに、微妙に違う」という点でした。
- IAM → Microsoft Entra ID(旧Azure AD)+RBAC
- VPC → Virtual Network(VNet)
- EC2 → Virtual Machine(VM)
- CloudWatch → Azure Monitor
など、概念としては似ているのに、名前や構成が異なり、頭の中でごちゃごちゃになりがちでした。
ここで役立ったのが、
- Azure Fundamentals向けの公式ラーニングパス(Introduction to Cloud Infrastructureシリーズ)
- 日本語の教科書で、Azure用語を体系的に整理すること
この2つをしっかりやり切ったことで、「Azureの世界観」が一気にクリアになりました。
勉強時間と結果
実際の勉強時間の目安はこんなイメージでした。
- 合計学習時間:およそ 60〜70時間
- 公式Microsoft Learn + Virtual Training Day:15〜20時間
- 書籍の通読と章末問題:25〜30時間
- 模擬試験・問題演習:20時間前後
結果として、本番試験ではスコア700点台後半〜800点台(正確な点数は伏せますが余裕を持って合格)となり、「基礎は固まった」という感覚 を持てるレベルになりました。
前提別:Azure Fundamentals 合格までの勉強時間の目安
あくまで目安ですが、バックグラウンドごとに必要な学習時間をざっくり整理すると次のようになります。
IT・クラウド完全未経験
- 目安:70〜100時間
- 期間イメージ:1日1〜1.5時間で 2〜3か月
クラウドの概念やネットワークの基礎から丁寧に押さえる必要があります。
書籍とMicrosoft Learnを並行しつつ、問題演習も多めに確保すると安心です。
IT経験あり(オンプレ or 他クラウド経験あり)/Azureほぼ未経験
- 目安:50〜70時間
- 期間イメージ:1日1〜1.5時間で 1.5〜2か月
この記事は主にこの層(大手SIerインフラエンジニアなど)をターゲットにしています。
オンプレの知識があるため、「オンプレとの違い」 を意識して学ぶと理解が早くなります。
Azureを少し使ったことがある(ポータル操作経験あり)
- 目安:30〜50時間
- 期間イメージ:数週間〜1か月程度の集中学習でも十分射程圏内
業務経験で触っている人は、「実務で何となくやっている操作」と「試験で聞かれる理屈」を接続するイメージで学ぶと効率が良いです。
Azure Fundamentals 勉強方法の全体戦略:3フェーズで考える
いきなり問題集だけを解き始めると、「用語が分からないまま丸暗記になって挫折…」というパターンになりがちです。
おすすめは次の3フェーズで学習を組み立てることです。
- フェーズ1:Microsoft Learnと公式コンテンツで全体像をつかむ
- フェーズ2:日本語書籍で知識を体系化する
- フェーズ3:問題演習・模試でアウトプットを固める
この流れは、Microsoftが推奨している「Skills measuredを軸に、公式コンテンツとハンズオンを組み合わせる」という方針にも合致しています。
フェーズ1:Microsoft Learn+公式トレーニングで全体像をインプット
まずは公式ラーニングパスを1周する
Azure Fundamentals向けには、Microsoft Learn上に**「Introduction to Cloud Infrastructure」シリーズ**として、クラウド概念・Azureアーキテクチャ・管理/ガバナンスを学べるラーニングパスが用意されています。
特に押さえておきたいのは以下のようなラーニングパスです(名称は一部意訳):
- Describe cloud concepts(クラウドの概念を説明する)
- Describe Azure architecture and services(Azureのアーキテクチャとサービスを説明する)
- Describe Azure management and governance(管理とガバナンスを説明する)
これらは、AZ-900の「Skills measured」とほぼ1対1対応しています。
所要時間の目安
- 1モジュールあたり:30〜60分
- 主要ラーニングパスを一通り回す:6〜10時間程度
平日に1時間ずつ進めていけば、1〜2週間で1周 できます。
Azure Virtual Training Day: Fundamentals も余裕があれば
Microsoftが公式に開催しているAzure Virtual Training Day: Fundamentals では、AZ-900対策の無料オンラインセミナー+割引バウチャーが提供されることもあります。
- 講義形式で全体像をざっとつかみたい
- 割引バウチャーを活用して受験費用を抑えたい
といった場合は要チェックです(開催有無や特典は時期により変わるため、公式ページでの確認が必要です)。
このフェーズで意識するポイント
- 完璧に理解しようとしない
- 「SaaS・PaaS・IaaSの違い」「Azureの代表的なサービス名」を何となく説明できればOK
- メモは「サービス名+一言説明」にとどめる
- 例:
- 「Virtual Machine:IaaSの仮想サーバ」
- 「Azure Storage:Blob・Fileなどを含むストレージの総称」
- 「Microsoft Entra ID:Azureのディレクトリサービス」
- 例:
フェーズ2:日本語書籍で知識を体系化する
Microsoft Learnだけでも合格は狙えますが、体系的に頭を整理したいなら日本語の教科書を1冊はやり切るのがおすすめです。
定番の参考書(例)
ここでは代表的な書籍をいくつか紹介しつつ、「どんな人に向いているか」を整理します。
(1) 合格対策 Microsoft認定 AZ-900:Microsoft Azure Fundamentalsテキスト&問題集 第2版
- AZ-900対策本の中でも「定番」として広く紹介されている一冊
- クラウド概念からAzureサービス、管理・ガバナンスまで試験範囲を広くカバー
- 各章末に練習問題+巻末模試付き
「Azureもクラウドもまだ自信がないが、きちんと基礎から押さえたい」
という人には特に相性が良いです。
(2) Microsoft認定資格試験テキスト AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals 改訂第2版
- 「AZ-900向け教科書」として、クラウドの基本からAzureサービス、セキュリティ・価格まで丁寧に解説
- 著者陣はAzure構築の実務経験が豊富で、実務目線の説明が多い
- 章末問題+模擬試験もあり、この1冊だけでもかなり戦える構成
実務とのつながりも意識しながら学びたいインフラエンジニアに向いています。
(3) 最短突破 Microsoft Azure Fundamentals[AZ-900]合格教本 改訂新版
- 「最短突破」シリーズの一冊で、要点がギュッと凝縮された構成
- 試験に出やすいポイントにフォーカスし、「合格ラインに到達する」ことを重視
既にクラウドの基礎はある程度分かる人が、「1〜2か月で一気に仕上げたい」という場合に向いています。
(4) 独学合格 Microsoft認定資格 Azure Fundamentals[AZ-900] テキスト&問題集
- 「独学合格」の名の通り、教科書+問題集がまとまった1冊
- 独学で最後までやり切りやすいよう設計されており、章末問題で理解度をこまめにチェック可能
書籍の使い方:こう進めると効率が良い
ステップ1:1冊を最初から最後まで通読する
- 1日1章ペースで、2〜3週間 で読み切るイメージ
- 図や表を飛ばさずに、「ここは試験で出そうだな」と思った箇所にマーカーを引く
ステップ2:章末問題を必ず解く
- 間違えた問題には「付箋+簡単なメモ」を残す
- 解説を読み、「なぜその選択肢が正解なのか」 を自分の言葉で説明できるようにする
ステップ3:2周目は弱点章だけを重点的に
- 料金・コスト管理、セキュリティ/ガバナンス周りは頻出なので2周目で再確認
- 「Azure Policy」「タグ」「リソースロック」など、用語は曖昧にせず一言で説明できるレベル にしておくと、本番でかなり楽になります
フェーズ3:問題演習・模擬試験でアウトプットを固める
公式Practice Assessmentを必ず一度は受ける
Microsoftは各種資格向けに無料Practice Assessment(練習問題) を提供しています。AZ-900についても、上記URLからアクセスできます。
- 本番と似た形式・難易度の問題に触れられる
- 自分の弱点ドメインが分かる
- 解説を読み込むことで「Microsoftが重視している観点」をつかめる
本番の2〜3週間前には必ず1回は受けておきたいところです。
Udemyの模擬試験コースを活用する
日本語で提供されているUdemyの「最短で合格!Azure Fundamentals AZ-900 試験対策問題集」は受講者数も多く、定番の模試コースです。
- 全5回・350問というボリューム
- スマホアプリからでも受験可能で、通勤時間のアウトプットに最適
- 解説が充実しており、「間違えた理由」の理解に役立つ
セール時に数千円以下で購入できることが多く、コスパの良い投資 だと感じました。
無料のWeb問題集・日本語サイト
以下のような日本語サイト・問題集も組み合わせると、理解の補強になります。
- 個人ブログのAZ-900問題集・勉強方法まとめ
- 無料のWeb問題集サイト(321問以上の問題が公開されているものも)
- スマホアプリ形式のAZ-900学習アプリ
注意点としては、試験範囲の改定に追従できているか を確認することです。古いバージョンの問題に偏りすぎると、最新のドメイン比率とズレてしまう可能性があります。
ドメイン別:効率の良い勉強方法と押さえるべき公式リファレンス
ここからは、公式Study Guideのドメイン構成に沿って、どのような観点で勉強すると効率が良いかを整理します。
ドメイン1:クラウドの概念(Describe cloud concepts)
主なテーマ
- クラウドコンピューティングの定義、特徴(弾力性、スケーラビリティ、従量課金など)
- パブリック/プライベート/ハイブリッドクラウド
- IaaS/PaaS/SaaSの違いとユースケース
- 共有責任モデル
勉強のポイント
- オンプレとの比較表を自作する
- CAPEX vs OPEX
- ハードウェア調達・運用管理の責任範囲
- IaaS/PaaS/SaaSは、「誰がどこまで面倒を見るか」を軸にイメージ図を書く
- 共有責任モデルの図は、Study GuideやAzureドキュメントの図を何度も見て頭に刻む
ドメイン2:Azureのアーキテクチャ・サービス(Describe Azure architecture and services)
主なテーマ
- リージョン/アベイラビリティゾーン/リージョンペア
- リソースグループ・サブスクリプション・管理グループの階層構造
- Azure Virtual Machines/App Service/コンテナ/Functionsなどのコンピュートサービス
- Azure Storage(Blob/File/Disk/Queue/Table)や冗長化オプション
- Azure Virtual Network(VNet)、サブネット、VPN Gateway、ExpressRoute、Load Balancer など
勉強のポイント
- 「ハイレベルで一言説明できるか」を最優先にする
- 例:「App Service:PaaSのWebアプリ・APIホスティングサービス」
- Azureの構成図(VNet+サブネット+VM+LB+NSGなど)を、ノートやホワイトボードに自分の手で描いてみる
- Virtual Machine/App Service/Functionsなどを無料枠や検証サブスクリプションで実際に触ってみると、理解が一気に深まります
ドメイン3:管理・ガバナンス(Describe Azure management and governance)
主なテーマ
- Microsoft Entra ID(旧Azure AD)の役割、認証・SSO・MFAなど
- ロールベースアクセス制御(RBAC)
- Azure Policy、リソースロック、タグ
- コスト管理と課金(Cost Management、Pricing calculator、Budgets)
勉強のポイント
- RBACは「誰に(Principal)/どの範囲で(Scope)/どの権限を(Role)」という3要素で整理して覚える
- Azure Policyは「リソースに対するルールを定義し、遵守状況を評価・強制できる仕組み」と説明できればOK
- コスト関連は、「何をすると料金が増えるのか」「どのサービスを使って可視化するのか」を押さえる
合格体験にもとづく2か月学習スケジュール(平日1〜1.5h想定)
ここからは、ペルソナ(大手SIerインフラエンジニア)の実際の勉強の流れをベースにした、2か月モデルの具体的スケジュール を紹介します。
1〜2週目:Microsoft Learn+ざっくりインプット(10〜12時間)
平日(1日1〜1.5時間)
- Microsoft Learnのラーニングパスを1モジュールずつ進める
- 特にクラウド概念とAzureアーキテクチャのモジュールを優先
- メモは「用語集」レベルにとどめる(例:リージョン=物理的なデータセンターの集まり)
週末(3〜4時間)
- 平日に見たモジュールの復習+残りのモジュールを一気に進める
- Azureポータルを開き、実際にリソースグループ・VNet・VMなどを軽く作ってみる
3〜5週目:日本語書籍で体系的に固める(25〜30時間)
平日
- 選んだ教科書(例:合格対策テキスト&問題集 第2版)を1日1章ペースで読み進める
- 章末問題を必ず解き、間違えた箇所に付箋を貼る
週末
- 平日に読み切れなかった章をまとめ読み
- 「共有責任モデル」「Azure Policy」「コスト管理」など、クラウド特有の考え方の章を重点的に復習
- 必要に応じてMicrosoft Learnに戻り、公式ドキュメントで補足
6〜7週目:問題演習・模試で仕上げる(15〜20時間)
平日
- Udemy模試を1日20〜30問ずつ解く
- 間違えた問題は、「なぜ自分はこの選択肢を選んだのか」「公式的にはどう考えるのか」をノートにまとめる
週末
- 公式Practice Assessmentを受け、弱点ドメインを確認
- 模試を2〜3回分続けて解き、本番の時間配分のイメージをつかむ
- 正答率が安定して70〜80%を超えるようになったら、かなり合格圏内です
最終週:弱点つぶし&メモ見直し
- 過去に付箋を貼った問題・メモを見直し
- 「タグ」「リソースロック」「Azure Policy」「コスト管理」など、ガバナンス系の用語を改めて整理
- 試験前日は新しい問題には手を出さず、「自作ノート&マーカー箇所」のみ軽く見返すくらいにとどめる
よくある失敗パターンとその対策
パターン1:いきなり問題集だけを解き始める
- 問題:用語理解が浅いまま問題演習をすると、「何となく見たことがあるから」で選びがち
- 対策:必ずフェーズ1(Microsoft Learn)とフェーズ2(教科書)を一度は通る
パターン2:複数の教科書に手を出しすぎる
- 問題:どの本も中途半端になり、知識が点在してしまう
- 対策:まず1冊を決め打ちし、「最低1周+苦手章のみ2周目」を徹底
パターン3:ドメイン3(管理・ガバナンス)を軽視する
- Azure Policy、タグ、Cost Managementなどは、ややとっつきにくく後回しにされがちですが、
AZ-900では出題比率も高く、実務でも重要な領域 です。
合格後のおすすめステップ:次にどこへ進むか
Azure Fundamentalsを取得すると、次のような道が開けます。
- Azure Administrator(AZ-104):インフラ寄りのスキルを伸ばしたい場合
- Azure Data Fundamentals(DP-900):データ基盤や分析に興味がある場合
- Azure AI Fundamentals(AI-900):機械学習・生成AI×Azureに興味がある場合
特に、大手SIerのインフラ/クラウドエンジニア というペルソナであれば、
- AZ-900でAzure全体像を把握
- AZ-104で運用・構築スキルを強化
- 必要に応じてDP-900/AI-900でデータ・AI領域も押さえる
というルートが現実的かつ市場価値も高い構成になります。
まとめ:Azure Fundamentals 勉強方法チェックリスト
最後に、この記事の内容をそのままToDoリストとして使えるように、ポイントをまとめます。
- 試験日を 1.5〜2か月後 に予約する
- Microsoft LearnのAzure Fundamentals向けラーニングパスを1周する(6〜10時間)
- 日本語教科書を1冊選び、最初から最後まで読み切る
- 章末問題と巻末模試を解き、間違えた箇所をノートにまとめる
- 公式Practice Assessmentで現在地を確認する
- Udemyなどの模試を活用し、70〜80%を安定して取れるまで繰り返す
- 直前1週間は、新しい教材に手を出さず「弱点つぶし+自作ノート見直し」に集中する
この流れに沿って進めれば、平日1〜1.5時間・週末3〜4時間 という現実的な学習時間でも、2か月前後で合格レベルに到達できます。
